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いずれアヤメかカキツバタ

 よく似て混乱を招くものたちではあるため、区別などを書いてみる事にする。finalventの日記で話題に上ったもので。

 まず、関連の植物は4つある。誤解を防ぐ為にカタカナで書くと、ショウブ、アヤメ、カキツバタ、そしてハナショウブ。ショウブはサトイモ科で、残りがアヤメ科の植物である。で、これらを学名と漢字で並記するとこのようになる。

 ショウブ Acorus calmus var. angustatus参照)、菖蒲
 アヤメ Iris sanguinea参照)、菖蒲、綾目、文目
 カキツバタ Iris laevigata参照)、杜若、燕子花
 ハナショウブ Iris ensata参照)、花菖蒲

 カキツバタはさておき、菖蒲と漢字で書くとショウブかアヤメか区別が付きがたい。また、実際の花を見た場合、今度はアヤメもカキツバタもハナショウブもパッと見どれがどれだか。とはいえ、チェックポイントも無くはない。まず、葉。イラストで表すと、下記のようになる。

leaf

 花が咲いており、葉に白い筋があればハナショウブ、無くて幅広であればカキツバタ、細長い葉であればアヤメ、となる。咲いていなければ速やかに退散が吉。

 さらに、これらは好む生育場所と開花時期で区別できる。これも図示しよう。

rhizome

 水中からにょっきりと生えていた場合、カキツバタ(若しくはショウブ)、湿地や湿った場所に生えている場合はハナショウブ、畑のように乾き気味の場所で花を咲かせているのはアヤメ。

 また、新暦の五月にはアヤメかカキツバタが主に咲き、ハナショウブは六月に咲く。従って五月に池のほとりで花を咲かせているのはカキツバタであり、六月に池のほとりで咲いていればそれはハナショウブとなる。

 そして、一般に栽培されるハナショウブは原種のそれ(野花菖蒲)と異なり花弁が幅広であったりするのも区別の材料とするとよい。最後に見分けチャートを書いておくので宜しければ参考に。

<まとめ的見分けチャート>

花が咲いて → いない:慣れないと区別は困難です。
  ↓      他の花を見ましょう。
  ↓
 い る
  ↓
 季節は  → 六月 :ハナショウブです、
  ↓         と言っておきましょう。
  ↓         葉に白い筋、花弁が幅広なら
  ↓         胸を張って宣言。
  ↓
 五 月
  ↓
草の生え際 → 湿っている、若しくは水没している。
  ↓        :カキツバタです。
  ↓
 乾 い て い る :アヤメです。

*菖蒲湯などの為にショウブの葉が欲しい場合、綺麗な花が咲いておらず、水辺で葉に白い筋が走っているものを探し、少し葉をむしって匂いを嗅いでみましょう。
 

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