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大阪、独立

 アジアの友情 大阪民国設立に寄せて(フーコー計)

 歴史にはターニングポイントと呼ばれる、大いなる転換点が存在する。2005年4月1日という日が、後のアジア史、いや世界史においてそう評価されるのではあるまいか。

 2005年4月1日、大阪府を母体として独立国家である大阪民国が建国された。政令指定都市である大阪市を中心にする土地ではあるが、近年、財政の逼迫が看過すべからざる状態を迎え、各種対策が練られるも、焼け石に水の状態であった。また、治安の悪化も民衆の不安に拍車をかけ、一触即発の状態を迎えていた。

 ここに在阪の資産家である池田氏(遊戯場経営)を中心とした複数の市民団体が後見人となり、大阪府を日本より独立させるという妙手に出られたわけだ。全く持って英断と呼ぶほかはない。実際、辻本清美氏なども、いち早く賛同の意を示したのみならず参画されるとも聞いている。中国と韓国がすぐさま公式に歓迎したように近隣諸国の反応もおおむね好意的だ。

 理解していない読者が居るかもしれないのでお節介ながら述べておくと、これはクーデター(革命)ではない。徳のあるものへ穏健に受け渡される、いわば禅譲というものに相当する。この新国家の全体像については本紙で詳細に語られているので、私はその中よりいくつか、特に評価すべきところをここで述べようと思う。

○ 国家の理念

 民衆の為の国家として設立された大阪民国は、不当な差別による弱者の弾圧に対し、厳しく応対していく。人権意識に欠ける言動をする個人・集団に対する教育を行う指導部局が設立されたのも大きい。これは警察の一部署として存在することからも、実行力が期待できる。もちろん旧態然とした警察であるなら逆の効果をもたらしてしまうわけだが、後述の理由により、そのようなことは起き得ないと思う。

○ 官僚組織の監視機構

 近年公務員のモラルの低下が謳われて久しい。大阪府および大阪市においても、民衆から見れば不当ともいえる額の所得を受け取っていた。大阪民国政府は上記の市民団体に監視を頼み、不当な部分を見つけた場合押収し、うち半額を政府、残りを市民団体が取得できることにより実効性をもたらした。今後の公務員の浄化に期待して良いと思う。また、警察も腐敗が深刻な象徴ではあったが、ここには監視を置くのみならず池田氏と市民団体の承認を受けた人材を各部署に配置し、外部と内部からのシナジーによる迅速な体制の改善を進める。なので、指導部局の存在が第二次大戦前の特高の様になることはあり得ない。

○ アジア諸国に対するビザの完全撤廃

 私たちの友人国である中国、韓国、北朝鮮からの旅行者が煩瑣な手続きにとらわれぬようの配慮だ。治安の悪化を訴える声も上がったが、同胞ともいえる彼等を信じることこそ民間外交の基本といえよう。

○ 外交政策

 日本のみならずアジア諸国に対し不当な圧力をかけ続ける米国に対し、言うべきことを発言していく。同様に、圧力に尻尾を振る小泉総理にも、友人国と歩調を合わせ、粘り強く説得する。小泉総理も、真実を見つめる目を養い、我々の声にもっと耳を貸すべきだ。また、友人国に対しては、相手の意向を最大限汲み取るように心掛ける外交という姿勢も一貫している。

○ 軍事力の完全放棄

 自衛隊を完全解体し、代わりに中国と韓国より軍隊を招いて大阪民国を守って頂こうという逆転の発想。現在の自衛隊の民国駐留分は指揮権を上記軍に委ねることにした決断も好ましい。日本国にこのアイデアを取り入れる度量の広さがあれば。

○ 財政の健全化

 累積赤字は日本国政府からの不当な搾取によるものが大きいのだが、新通貨(ヨォン、と呼ぶ)を発行し、日本国からの負債分はそれにて支払うことで3年以内の完済を目指す。また現職の公務員の給料を在阪企業の平均値に並ばせるとともに人数を段階的に削減し、5年以内に1/3程度に持っていく。


 しかしこの大いなる全身に戸惑う民衆もいる。私が昼過ぎにテープ起こしを手伝った番組からの一節を紹介したい。

大阪が独立したことについて、リスナーのみなさんからの喜びを伝えるFaxが多数、寄せられています。まずは鶴橋にお住まいの新井モハメドさんから。「私たちの時代がやってきました! これで私も着物を着て、大手を振って歩くことができます!」なるほど。やはり独立を歓迎されているようですね。もう一つ、取り上げてみましょう。生野にお住まいの月成治朗さん、「夢のようです。夢というものは朝になれば覚めますが、僕の夢は死ぬまで覚めそうにありません。」おや、この人はよくわかっていらっしゃらないのでしょうか。とりあえず落ち着いて下さいね。
 後者の方が正しく理解していただけるよう、この放送の後、指導部がこの方の家へ向かったという。早速の仕事ではあるが、指導部の働きに期待したい。


 ここまで賛同できる点を並べてきたが、勿論注文したい面もある。日本との関係だ。地続きである故か、どうも遠慮しているように思われる。民族的には被る面もあるわけなのだから、もっと強く出てもいいと思う。むしろ大阪民国の国家理念が日本全土に広まることこそ、過去の植民地支配という大罪を償い、隣人たちとの友好的な関係を構築する為に必要なのだ。


 新たな時代へといち早く突入した大阪民国に日本国も見習うという策はないものか。いやいや、そんな芸当のできる国でなし、だからこれは日本国としては夢想に過ぎないのである。

若ウ呂 啓文(論説主幹)

 

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