サボテンが電磁波を食うって
ホントかよ。巷(ちまた)でちょっと話題になっているライブドアPJニュースから。
NASA(米航空宇宙局)の調査で電磁波を一番吸収することが分かり、ニューヨーク証券取引所での実地試験でも効果が確認されたという。そりゃあもう、凄い勢いで怪しさ全開。では、調べてみましょうか。
学名がセレウスペルヴィアナス、セレウスが属名でペルヴィアナスが種小名だろう。ぐぐって見つかったこちらなどで草姿を見ることが可。信用できんものを読まれた方に薦めるわけにいかんので当然アフィなし。そこ参考に再度ぐぐる。正式な学名とおぼしきものは、
だと。さっきのサイトのスペル間違っとるし。さておき、別名がConmputer cactusと呼ばれ、パソコンの横に置くとよろし、と言われているようだ(参考:Useful plants)。但しNASAが云々のソースは見当たらず。学術論文検索のPubMedで思い付くワードの組み合わせでサーチをかけるも、やはり引っかからず。
ソースを見つけられなかったので、先ほどの楽天のリンク先が権威付けに引用していたのを参考に。
■スイスの地球生物学者、Blanche Merz氏は、ニューヨークのウォール街で働く人たちに、このサボテンを用いた実験を行った結果、頭痛や疲労に効果があったと報告しています。ほう。その名もずばり、Terminal illnessなるサイトにお二方の名が揃ってでてますな。ま、まっちぽんぷってやつですか。■カリフォルニア大学名誉教授である Dr.john Goffman氏もパソコンのスクリーンからでる電磁波の対策に、このサボテンを紹介しました。
暫定的結論。特に強い根拠は見当たらない(私が軽くサーチした限りでは)。そんな高いものではないので気休めに買うのはええんでないかと。栽培難易度低いだろうし。蝦蟇の油蝦蟇の油。
そして余談。WikiにC. peruvianusrepandusの項目があった。南米原産で、実はpitayaと呼ばれ食されるとか。って、ドラゴンフルーツのことですやん。(3/26 1:05 追記 種小名間違えていました。リンク先はC. peruvianusと同属の別種です。申し訳ありません。)
最終結論。ばかでかく育てば実がなって食えるかも、という意味ではお薦めかと。誰がそこまで育てるっつーのよ。
(3/26 1:05 追記 このサボテンについては適切なコメントを頂いた錫さんの記事も御覧になられたし。)
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Comments
初めまして、自分は錫と申します。
余談の部分に突っ込むようで悪いのですが・・・
ドラゴンフルーツは各地で記述がバラバラなのですが、Hylocereus属の中の種類で"C. peruvianus"とはあまり関係ないように思えますが・・・。
Posted by: 錫 | March 25, 2005 11:41 PM
錫さん、コメントありがとうございます。
そうですね、Wikiのpitayaの項目にもC. peruvianusは記述されていなかったのですが、C. repandusの項目(perivianusと勘違いしてました)に、以下の表記がありました。
It is an unexplored, underutilized cactus, grown only as an ornamental plant, even though it produces attractive, edible fruits, which are known as pitaya in Latin America.
こちらでpitayaの項目へのリンクが張ってあったので、そういう扱いをしているところもあるのかな、と捉えて上記の記述をしました。
そこらへん、私も分かっていないんで助かりました。ありがとうございます。
Posted by: Giraud | March 26, 2005 12:59 AM
電磁波をキーワードにこのWEBを拝見しました。
もし、このサボテンに電磁波吸収効果があるのであれば
サボテンの近傍で携帯電話を使用した場合、
送受話器からの電波(電磁波)はサボテンに吸収され
基地局のアンテナに届きません。
したがって、携帯電話は通話不可能になっているはずです。
お試しください。
もし、通話が可能ということは、サボテンは電波を
吸収してくれていないか。吸収してもその効果はわずかで
無視できるレベル ということになります。
Posted by: BEMSJ | March 27, 2005 06:06 AM
BEMSJさん、コメントありがとうございます。
そうですね。現在私はサボテンを育てていないのですが、育てることがありましたら試してみたいと思います。
Posted by: Giraud | March 27, 2005 06:28 AM
NASA は宇宙ステーションなどで様々な植物を用いた実験を行い
その結果は "How to Grow Fresh Air" といいった書籍などにまとめられている筈だが、
そこに "Cereus peruvianus" に関する記述があるのかどうか一度確かめてみてはどうだろう。
『Cereus peruvianus は放射線の除去に有効』と記述した研究者がこの地球上のどこかにいる筈だが、
その研究者の氏名や経歴、研究結果が信頼できるものかどうかについて、
もう少し検討の余地があるように思う。
未確認情報だが、環境工学博士でアメリカの国防総省や NASAに 科学者として勤務し、
『植物●室内環境●●』といった学術論文を日本でも発表していると噂されている
●C ●olvert●n 氏あたりの研究が、電波吸収サボテンの情報の原点だったのではないかとの
指摘もあるようだが、これを確認する術はないのだろうか。
引きこもりの約8割が慢性疲労症候群に陥っていて、
パソコンからの有害な電界輻射を受けて、カルシュウムなどのミネラルの代謝異常が起こっている、
といった指摘が研究者の間でちらほら出ているようだが、
問題にされている極低周波数の電界輻射の除去に関する考察が、どこかで間違ってはいないだろうか。
この種のものは、日本の一般家庭ではアースをすれば9割以上除去できるケースが多いのだが、
サボテンを置くことの意味はまた別のところにありそうだ。
これについては環境工学博士の専門家の視点から、
きちんとしたコメントを頂いたほうが良いのではないだろうか。
Posted by: 遊び人の玲さん | April 24, 2006 11:18 PM