ABO性格分類の件
息の長いヨタ記事の中でも定着してしまった感のある血液型性格判断。そこかしこのブログで取り上げられており、団藤氏のブログ時評@只今絶賛炎上中でも取り上げられている。何か独自の視点で語っているわけでは無いが、ポータル的には良い。
ウェブ上だと、ABO FANなるサイトで熱心に喧伝されている。科学的根拠があり、論文もでている、とあるが、提示されている論文とかいうものが、竹内久美子、ザ大汚点of日高先生、の御執筆本という所に冷笑を禁じ得ない。まだ仏教の教典に書いてあるという方がましかも知れないのに。NATROMさんの所でもちくりとされている(余談ながら、そこから辿ることのできる進化論と創造論は目を通しておくべきサイトだと思う、馬鹿粉砕の為にも)。英語の論文リストもあるが、そんな都合のいいことを逝った論文は殆ど無いと記しておこう。殆どの人が読まないことを見越して権威付けに並べる狡猾さ賢明さは大いに参考にしたい。一人の論文が執拗にABO型と性格のことを書いていた(でも数本)が、途絶えて久しい。続かなかったのは○○○○だからだが、まあ放置してやろう、ロシアだし。
それにしても流行るものだな、と思い、試しにABOのスキームを書いてみた。
この図では、誰もが何処かにマッピングされる。そして各血液型間の仕切りは存在しない。つまり、恣意的に分類が可能ということである。全てが隣接している為、本なり人なりに指摘されたときの状況や先入観、つまり自分の望む答えにフィットさせやすいのがポイントである。それが肯定であっても否定であっても、人は自分の望むように見るのだよ。
巷にこうも血液型性格判断の溢れている現状においては、多くの人にこの先入観が植わっていると想定しておくのがよいわけであるが。血液型性格判断が当たるというよりも、血液型性格分類に自分と他人をマッピングしてある故に、当てはまる人には当てはまりやすくなると。
The comments to this entry are closed.
Comments
確か、呉智英が、血液型や星座がはやる理由を、学歴や出自や容姿の不自由な人の慰撫のためにあるみたいなことを言ってましたね(呉智英流占いは学歴・出自・容姿で占うそうで、そりゃあたるだろうって)。私もブログで血液型関係の与太話を書いたことがありますが、MECEに4つに割り切れる性格描写の理念型としては、よく出来ているかな、と。暇つぶしレベルではですが。
Posted by: hiroshi-emon | December 06, 2004 12:14 PM
hiroshi-emonさん、こんにちは。
「慰撫のためにある」うわあ、流石です。ある程度のあてはまり加減が(ある程度のはずれ加減と共に)効果的なんでしょうね。あまり逃れられないのも慰撫にならないですし。
Posted by: Giraud | December 06, 2004 12:53 PM