永遠の1/8。
いくら真実を話しても、それが人に伝わるとは決して言い切れないのが世の中である。
この私の血の中には偉大なるロシア人の血脈が息づいているらしい。母は長身かつ天然茶髪の癖っ毛、唇は薄く色白で茶色の瞳、という当時の日本人の範疇をはみ出した容貌をしていた。今見てもよくわからないので過去形になってしまうが。美人だった、と宣うがそんな自己申告を素で受け入れる程私は素直に育っていない。ひとえにママンの教育の賜物で御座います。母のみてくれはその父の血を強く受け継いだためらしい。祖父の形見のコートがあるのだが、これがまた誂えたかの様に私にぴったりのサイズだ。ちなみに私は178cm、50キロ半ば。推察するに、明治中期の生まれとしては長身の部類だろう。
この祖父の父親が、不明なのである。戸籍が空欄。出身が福井県というのを考慮すると、上記の結論が導きだされる。私のじいさんはロシア系ハーフ。おかんはロシア系クォーター。従って私はロシア系1/8。ヒャッホゥ。この御方は1/16らしいが、何の1/16かは不明である。
しかし、しかしだな、誰も信じてくれないのだよ。何故。みんな何を期待している。長身といっても今では普通だし、髪の毛は少し光の当たり様によっては茶色に見えなくも無い、太くフサフサだが。つむじが3つあるのがチャームポイント(額の右手の生え際、普通の位置、左うなじの生え際)。唇は普通。されど瞳は茶色だぜ。ええ、確かに眉毛は太かったりしますが。仕方ねえじゃん。親父の方の血が強かったんだから。幼少のみぎり、母と私が二人で歩いていると、「どこの子連れてんの?」とよく言われたらしいが、私のせいでは御座いませぬ。
もっぱら父、更に言えば父方の祖父に良く似ているらしい。えー、じいさん高らかに禿なんですが。
(追記 11/12、16:15)タイトル修正。そして重大なことを書き損じていたのでここに記す。私の髭や髪の毛に時折赤毛が混じっているのが1/8ロシア系であることの証拠を強調しているといえよう。割合については問いかけることを禁ずる。
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