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参加型ジャーナリズムについて後ろ向きに思うこと

 ああ非主流派の下克上ね。


 議論、特にブログを用いた方法とその背景にはエントリを重ねてきた私であるが、参加型ジャーナリズムについては触れないようにしてきた(詳しくは過去ログを)。

 どうもそっちは苦手で。祭りには参加してもいいが、ムーブメントとやらの持続的なものは基本的に逃げさせてもらう、凄い勢いで。だって集団行動嫌いなんだもの。議論の内容が熱いのは私的に大歓迎なのだが、どうもそうではない面に熱い層があるようにも思えて。

 日本でもブログのむにゃむにゃー!との声がからっと揚がって、引き合いに出されるのがラザーゲート(of U.S.A.)、そしてオーマイーニュース(of South Korea)。たらは北海道と言われるのと同じように、出羽の守、と云う言い回しが頭で鳴ってます。テレビ伝道の成立し、車とか家とか島とかをネットオークションでお買いになる国と、大新聞全てが揃いも揃って反日ギャグ中心で構成される国の話の両方を合わせて見習えと言われても、木に竹を接ぐよりも無理があるようですが。揚がり加減の香ばしさにつられ、がんばってブラウズしてみましょうか。


 前者は、ぶっちゃけ既存のマスメディアの大嘘をあるレイヤーの連中が暴いた、というところであって、いわばマスメディアの監査機関、とまでは云わないがそれに近い役割を果たしたと私は認識しており、こっちはそれなりに支持したい。そのレイヤーの中心ブロガーはどんな連中かと言うと、こちらに記されるように編集経験者とか。ふーん、全くの素人というものではないのだね。

 マスメディアの暴走に棹さす、といった面でのブロガーであって、マスメディアの代替ではないのがポイント。くどく言えばマスメディアありきの存在な訳で、太陽あっての月といった風。

 現状の報道がバカだなあ、と思うことはある。ちょくちょくエントリに書いているように。しかし、多くの記事は問題ないか取るに足らない(故に取り上げない)ものであって、それはそれで必要だろう。馬車馬さんが書いておられたように。


 後者

 ポストし続けている人から常勤の記者に成る人もいるんだね、なんかインターンシップみたいで微笑ましいね。

 いくら何でも日本の四大新聞と日経とかは半島の大新聞ほど一極偏向はしていない。レフトとライトの二極で、しかも理念と現実との間の揺れが最近見受けられる。毎日が特に。もちろん内容が甘い、というのは大いに有るが、NYT、Washinton Post、BBC、Google News U.S.とかブラウズすれば済む話。専門分野の情報でその手の新聞に依存している人は居ないでしょ?


 そして参加型ジャーナリズム。

 ジャーナリストに成りたい学生さんとかがすればー。うまくいけば記者になれる鴨ー。と気のないコメントを吐いてしまう。新たな中途採用の口ですか。

 ライブドアが始めている、はい、そうですね。それはいいことだ、うんうん。自社についてもクリアでいってね。

 震災で活躍した。確かに。それは局所的有事にはブログ等が有効と言う話に過ぎないと思うが。


 で終わらせたいが、年末進行で忙しいらしい切込隊長が乗り出してきて、それなりに纏めつつしっかりした論調になってきたので、それに対してコメンツ。

 i 専門家
 ii モデレーター

 ゆえに、その「何が問題であるか」「問題がどうであるか」を議論の中から炙り出して指摘するモデレーターがいない限り、参加型ジャーナリズムのようなものは完成せんのではないかと思うのだ。それは、いくら技術が発展してどうというものではなく、いまある技術でもそれを利用し活用するネットユーザーの側がどう機能を果たすのかというところが問われているのだろうと思う。しかも、議論の過程は退屈なので、問題のないときは物好きがコツコツと話題を集め論考するというヲタ以外無理としかいいようのない作業を続けることになるのだろうと思うが、そういう専門家とモデレーターというふたつの機能を完備しない限り、インターネットが自律的な報道システムのようなものを内在できるとも思いづらい。

 まずは専門家。これは生爪と一緒で触れたくない。Anonymousに重要な情報をぺらぺらしゃべったうえ、キャッシュに残しておく世界と言うのも、それはそれで恐くないか。ここまでで御免、深爪は痛いし。

 で、モデレーター。隊長以外にブロガーでモデレーターの条件を備えているように感じられた方が、こちら。上記の記事に対して素早くTBをかけるフットワークも備えておられる。しかも伝えたい加減に対して文章にかけるバイアスもコントロールしておられるようだ。すげ。プロフを見ると......記者さんですやん。結局業界人ですかい。

 いや、皮肉ではなく。湯川さんにしても、ガ島通信さんにしても、ジャーナリズム畑の方ですやん。ここが重要なポイントなのだと私は考えている。ラザーゲートでは編集経験者、オーマイニュースはプロ記者が中心にあって、そこへの道有り、ニポンの参加型ジャーナリズムを導くのは非主流派のジャーナリスト(Not a freelancer)?


 モデレーションの技術をそれなりの範囲に対して備えるには訓練が必要だと言うことだろう。もちろんきわめて特殊な分野だけをこなすのなら、必要ないかもしれないが、そんな分野は人も集まらん。コツコツと話題を集めて論考するのは確かにヒキヲタかその業界畑のどちらかしか無理。一発屋なら兎も角。


 だから、現行マスメディアの射程範囲が狭くなった分のニッチをネット界隈が埋める、と言うのだとしても、それを埋めるグループの中心は現行マスメディア絡み、敢えて言えば周縁の人材という、なんだかトートロジックな世界。しかも声を大にしているのがフリーの方じゃなく、何処ぞに所属されている方ばっかり(のよう)だし。代替でも新しくも何ともないじゃねえか、いや私はそれでいいんだが。現行の状況に比べ、レスがつけやすく反応がある可能性が高いだけよござんす、ホントに。

 あ、反応があったら私はそれで満足してしまうんで世論に一切影響を与えない可能性が大。

 まあ、非主流派中心の改革ファイト!ってことにしてエールを送る意味で某人外大暴れ漫画より他意無く引用。

ありがたいことに 私たちの狂気は
君たちの神が保証してくれるという訳だ。
よろしい、ならば私も問おう。
君らの神の正気は
一体どこの誰が保証してくれるのだね?
 今の体制で日の目を浴びない人が草の根ジャーナリズムの声で日の目を浴びる、ええ、とても素晴らしいじゃないですか。日の目を浴びるのは実際のところ雑草ではなくひこばえなようだが。

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