阿片の取れないケシなんて
最高だ。
この前のエントリでも触れた、RNA干渉(RNAi)という方法を使って、モルヒネ(阿片)を作らないケシができたぜ、というニュース。
巷で売られているヒナゲシとかは、モルヒネを作らない(若しくは作っても非常に少なく、採算に合わない)故に一般に栽培できるが、この種類はどかどかモルヒネを生産するため、一部の非合法業者以外は栽培できない。麻と同じで、育てるなら自己責任で。
じゃあ、原因を叩いてみようってんでモルヒネが作られる過程の遺伝子を一個、抑えてみたら効いちゃいました、というわけで。方法的にはアレルギー反応を抑えた遺伝子組み換えにゃんこと同様でござります。
この方法は応用性があるので、これからもっと出てくるんじゃないか。そこで一つ考えてみた。以前、夢の遺伝子組み換えコカの記事があったが、これをぶっ潰す方法が考えられる。コカを作る遺伝子を抑制するように作ったウイルスを、コカ畑のうえから、ヘリでバラバラ撒くと、コカは育てどコカインは取れず、ざまあみろという塩梅に。勿論普通のコカにも効くわけで是非やってもらいたい手法だ。悪用は思い付いても実行しないように。
バナナはもう食わないからどうでもいい。
ソースはこちら。
News written by Charles Q Choi
RNAi turns poppies off morphine(The Scientist)
そして原典はこちら。
Allen RS, Millgate AG, Chitty JA, Thisleton J, Miller JA, Fist AJ, Gerlach WL, Larkin PJ
RNAi-mediated replacement of morphine with the nonnarcotic alkaloid reticuline in opium poppy.(Nature Biotechnology)
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