ブログのレーティングに関する一案
拙ブログを海溝に沈めてしまうような方法論である気もするが、それなりに考えたのでー
そもそも隊長のエントリを読んで考えたことに始まるわけだが。既存のサービス、Mybloglist、BlogPeople、Blogshere、等は、そのブログの人気やPVを反映してはいるが、個別のカテゴリの読者にとっての有為さを表す指標には成り得ていない。PageRankも然り。その切込隊長のブログにしても、本人は社長ブログでもあるはずと言い張っているが、私を含め、ネタとしてしか受け取らない。更にいえば、禁断の愛に悶える青年が何の因果か舞い込んでも答えに足りうるものは万に一つも無い。週刊!木村剛にゲームの情報を探しに逝くのと同じようなものである。青年の場合はその純潔さに勇気づけられるかも知れないが。このように、自己申告のカテゴライズは客観性に乏しく、レーティングどころの話ではない。
上記の木村剛氏は一つのエクスキューズとして、ブロガー新聞を提唱し、賛同する有志ブロガーが「手作業で」ブログ記事のエディターをこなしている。いずれは草の根とか参加形ジャーナリズムと言うのに育つのを目指しているそうだが、目的はさておき素朴な疑問を感じる。育つと言うことは、ポストされる記事が累乗的に増えていくことを意味するが、どうやってさばくのかと。特に物理的な時間の確保を。そのブロガーのエディターとしてのスキルが優秀であるほど、殺到するわけだ。本業はどうすんだをい。しきい値を設けるのは一つの手であるが、それでは草の根でなくなってしまいます。
まあ、そちらはそれで頑張って頂くとして、そういう熱心さに乏しい私は、インパクトファクターとして知られる、学術雑誌のレーティングの方法論が使えるのでは無いかと考えたのである。ある面機械に依存する方法ですな。楽だし。その後カテゴリ分けの方法についても論じる。
インパクトファクターの詳細はこちらとかこちらを御覧頂くとして、概略を引用すると、
引用回数が多い論文ほど、科学の発展に貢献し、すなわちインパクトの高い研究であるという考えに基づき、各学術雑誌の各論文の被引用回数を調べ、経時的に処理したデータベースを構築した。そのデータベースから、学術雑誌のレーティングを行っている。無論、賛否両論のある方法ではあるが、現在では一定以上の評価を得られている。旧帝系大学教員の査定とか。
国立成育医療センター研究所 成育遺伝研究部
具体的には、学術雑誌を個別のブログ、各論文が一つ一つのエントリとみなせばいいと考える。被引用回数に相当するのは勿論他ブログでの被リンク数。Googleの類ならば、本文とトラックバックとは区別できるだろう。一月、三か月のスパンで解析すれば、登り坂のブログや、マメなブログ、等のインデックスは数値化されて示される。読者はそれを参考にすればよい。
被リンクの大本がどのジャンルのニュースかを解析すれば、各ブログの得意カテゴリがある程度推察できるわけだが、続けて、更なる発展形を考えたい。
それは、各ニュースサイト、特にGoogleニュースの各カテゴリをブログ化(と言うよりむしろトラックバックセンター化)し、記事を引用する際にはそこへもTBをかけておくと言う形だ。そこに打たれた記事は一月後にニュースサイトからは消え去っても問題ないと考える。
そして、そのニュースサイトのin-frameでブログの記事を表示し、そのブログの記事について"vote"できるようにするならば、レーティングの評価軸を更に追加すると共に、サイレントな読者層も巻き込めるだろう。ノイズを減らしたければ、TypeKeyなどの認証をつければよいだけで。これがアメリカであるならば、"vote"の際にPayPalを使い、Google News / News Site / Bloggerでそれをシェアすることで、BETAの表示も外せると思うんだけどな。
(11/16 11:00追記 コメントを受け、拙案とPageRankとの差異についての補足を次エントリに記したので、参考にして頂きたい。)
(11/17 4:57更に追記 BulkfeedsやTechnoratiなどのサービスをベースに行うといいのかも。)
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Comments
これって、GoogleのPageRank機能そのものなのでは?
もしご存知でなければ、Googleのサイトから、Googleツールバーをダウンロードすると使えるようになります。
サイトにアクセスすると、そのサイトのPageRankが10段階で表示されます。このランクは、「リンクされた数」でポイントが計算されるので、たくさんのサイトにリンクされていれば、自動的にポイントが上がっていきます。
Posted by: 山口 浩 | November 16, 2004 09:15 AM
山口さん、コメントありがとうございます。
うーん、PageRankそのもの、と言われると困ってしまいます。
長くなりそうですので、次のエントリでお返事します。
Posted by: Giraud | November 16, 2004 10:54 AM