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TBSの男性アナが酒飲んで事故った件について

 TBS自らそいつの実名を晒しなさい。やらんだろうがな。

 ガ島通信さんで書かれている内容に全面賛成な訳だが更に加えて。身内は実名を晒さないというのはギャグとして先が読め過ぎて面白みに欠ける。

 どうせ2chとかで晒されるのにな。何も自浄能力の無さを積極的に示すことはあるまいに。失態をプラスに変えるという技を知らないと見える。それとも有力者のご子息?

 いらっしゃるよね。田原さんのお子さまがテレ朝だっけ。

 思うのだが、マスコミ(マスゴミという表現は嫌いだ)の中でも、テレビ関連は特に質が悪いように感じている。同一母体であっても、新聞社系は人が居るなあ、と感じることが時折あるのに対して。テレビ関連の人間のほぼ全員、報道とかジャーナリズムとかに対しての挟持は無いだろう(ちくし君とかのキャスター含む)。つーか、そんなのあったらやっていけないか。

 テレビ系と新聞社系、何か互いに仲悪そうだな。

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要らぬ蘊蓄

 さて、前エントリの要らぬ解説をしておきましょうか。
写真の引用もしてあることだし。

hisuikazura6
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys 
マメ科の植物。花の形がスイートピーみたいにマメですわな。
しかし、マメ科が全部こんな形をしていると思い込むと騙される。
詳しくはこちら

habusou4
ハブソウ Cassia occidentalis
これもマメ科。エビスグサ(Cassia obtusifolia)、決明(Cassia tora)と近縁。
この三種はハブ茶とかに使われるそうだ。
花の形がマメっぽくないところがナイス。種子はちゃんと豆の形をしているので悪しからず。
詳しくはこちら

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Celestial Blue

あれなお薬の話では無くて。
ヒスイカズラという名の花の色のこと。


それはこちらを通してジャカランダの花を見たからー


ひと昔以上前の晴れた日。


大阪、鶴見の植物園でヒスイカズラに出会った、
花博の目玉として建てられ、終了後も続けて開館。
熱帯植物の区画の一角に、それは枝垂れて咲いていた。

花博開催時にはヒマラヤの青いケシも咲かせており、
その青い花も独特の色合いで印象に残ってはいたのだが。


植物らしからぬ色。花を見た時の偽らざる印象だ。
強めの陽射しを受けて、
それは房なりに咲き誇っていた。


hisuikazura2色々と見なれていたはずの僕だが、
この色合いに出会ったのは初めてだった。

あたかもその花の周りだけが、
本当の熱帯であるかのように熱く。

手に届く位置に花が咲いていたため、
自然に手はその素肌へ。



hisuikazura6素肌という言葉を今も使ってしまうほど、
そのときの僕は舞い上がっていて。

温室内のせいだろう、
花弁はしっとりとしていた。

花にそう感じたのは、
Flowersを見た時以来だ。

その時他も見て回った筈なのだが、
今思いかえすと。

それ以外何も思い出せない。

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断じて不可。

 ハァ?君たちの国があるだろが南に。侵略してくるなバカ。仮にデマでも言って良いことと悪いことがあるのを君たちは理解した方が良い。

こんな時には全文掲載。

北亡命政府、来年に日本で樹立

 韓国、中国、ロシア、モンゴル、カザフスタン、日本に所在する6つの脱北者団体の代表らが、さる19~20日に日本の東京で「反金正日国際会議」を開き、来年の3月頃に日本で北朝鮮亡命政府を樹立するように合意した、と自由アジア放送(RFA)が30日に報道した。

 参席者らは、北朝鮮の民主化のためにはより強力で組織的な機構が必要だということに意見を集中し、仮称「北朝鮮亡命政府」を樹立することに合意した、と放送は伝えた。
 会議には朴甲東(前南労働党総責)、「朝鮮民主統一救国戦線(日本)」議長をはじめとして、チョン・ソンジン(前北朝鮮文化宣伝省次官)「北朝鮮民主化のための統一連合(カザフスタン)」代表、ユ・ソンギル(前北朝鮮空軍所長)「北朝鮮民主化のための行動本部(モスクワ)」代表、洪ソンス(前金日成秘書)「金日成・金正日打倒運動本部(モンゴル)」代表などが参加した、とこの放送は言い伝えた。
 オブザーバーの資格で今回の会議に参加した「自由大韓民国を守る海外同胞連合」議長ソン・チュンム(在米同胞)氏は、放送とのインタビューで「朴甲東議長の場合、高齢に資金難と、これまで非常に多くの困難を経験した」として「北朝鮮の人権法施行で、この方たちが多くの勇気を得た」と語った。
 ソン氏は「今回の会議で、参席者らは亡命政府代表として黄長燁前北朝鮮労働党秘書を望んだが、黄氏は異見を持っていると見られ、今後3~4ケ月の時間をおいて議論する計画だ」と明らかにした。

 韓国でやれ。ちゃんと、こちらへTBかけてやるからな。寝言は他人に聞かせぬように。

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卵の値上がりについて

 価格の優等生(笑)なのに。
DQNキホーテ安かろうわ(ry卵ではあんまり変わらないんですが。

 隊長のところのコメンツ欄で目にしたので少し書いておくことに。本欄の流れとは全く異なるので申し訳なく思いつつ胸を張ってTB。

 鳥インフルエンザ絡みかなと。ふと過ったのはウイルス持ち卵?Non。70℃以上で茹でれば大丈夫。玉子ごはんは我慢したまえ。辛いな、俺。

 生ワクチンの材料。有精卵がもっぱら不足しているならそれ。安値卵に差が無いと言うことからこっちが本命かなと。アメリカで不足しているからそっちへ流れたのかもね。

 ただ、それだとWHOの勧告も意味を持ちはじめてしまい、困る。

 再三逝っているように、日本での蔓延は少し先だと思うがね。ただ、流行地帯から大挙の難民と言う名のお客さんようこそいらっしゃいとかになれば話は別。その直後からEmergencyだ。

 そんな話が既にできているとか無かろうな、ヲイ。

 そのうえ海の向こうで使い尽くされて日本で不足したりするとブラックだな。

 これも前に触れたけど鳥インフルエンザは季節を問わない(だから東南アジアで夏に流行った)しうがいも意味をなさなかったはず。ですから皆様御自愛よろしゅうに。

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理系と文系の仕分けで盛り上がること

 ナンセンス。故に我、茶々を入れる。

 あのだな、程度の問題だよ、各職種と職分に応じた。

 ウィザードリィでいうところの普通職だとそんなにパラメータが要らなくて、上級職だとそれぞれのパラメータが高く無いと成れないという。あ、タイミング的にはDQのクラスチェンジの方が良かったか。

 で、現実は上級職にあるにも関わらず、パラメータの足りない輩がごろごろしているところにある訳で。ファイターが君主を名乗るんじゃねえ。理系と文系と仕分けるのはそれを増長させとるんじゃあ、と思うわけだ。

 /.jpで関連のトピが上がっとるんで、そこを見るとまた趣深いものが。

 どうですかね、理系白書ブログ的には。

 さらに云うと、理系/文系と仕分けることを思考停止(或は不勉強に基づく無知)のエクスキューズにしている雰囲気が感じられて不愉快なわけだが。その口で異文化交流を語るでない。

 ちなみにフランスでは(げ、出羽の守)基本のキに数学があるが、あれはscienctificな思考を培うのには有効だろうな。それに基づき専門知識を身に付けることになるので、分野が異なっても、意志の疎通がはかりやすいと思う。

 学問分野は輸入の際(特に明治期)に面白いバイアスをかけて行われたので、海外の構成と比較するといろいろ見えてくるものがあるですよ。〜博士は概ねPh. D(Doctor of Philosophy)に帰属するんだが、さて。


 私の好きな言葉に、このようなものがある(出典失念)。

我々は全て、ひとつのことに対する
関心からはじまったのです。
 誰しも頭は一つの筈なんだが。

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またも法則発動か

 あの国のあの法則の新たなる人柱候補である、タイマー屋陣営に黙祷を捧げる。

米映画4社がHD—DVD陣営に ソニー陣営より優位に(アサヒ・コム)

 ハイビジョンなど高精細の画像を録画する「次世代DVD」を巡って電機業界が2規格に分裂している問題で、米大手映画制作会社のワーナー・ブラザースなど4社は29日、東芝やNECが推進するHD—DVDを支持する、と発表した。4社は05年末に全世界でレコーダーやプレーヤーが発売されるのに合わせ、その前後にHD—DVD対応の映画ソフトを発売する見通しとなった。ソニーなどのブルーレイ・ディスク(BD)陣営に対し、HD—DVD陣営が有利な情勢となった。
 なぜブルーレイが負ける。あ、あのせいか。

 法則とは斯くの如く強力なものなのか。ま、ぶっちゃけタイマー屋があぼーんでもさしたる問題が無いのでヲチ。

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そこは全く以て課題ではありません

 もーもーがどこで生まれて育ったかが淡々とわかるよ法が間もなく適用されるそうだが。

 毎日の望月さん、もう少し勉強しなはれ。

 一方で、来春にも全頭検査の放棄が予想されるが、地方自治体が自主的に全頭検査を継続した場合、今のシステムのままでは検査を受けたか否かが判別しにくいなど課題も残る。輸入牛肉は制度の対象外であるほか、牛肉専門以外の料理店には番号表示義務がないなどの“抜け穴”もある。
 目から汗、耳から血が出そうになる。抜け穴の指摘はまあ、(どうでも)良しとしよう。でもね、全頭検査はね、意味無いの。だからね、判別できなくっても課題じゃないの。(12/10 追記:検出限界以下だから)

 関係無いが、URLを全角で記述するってのは何かの嫌がらせですか?

 さいごにもういちど、ひらがなでかいておくね。

 もーもーのいっぴきいっぴきをけんさすることはね、ぜんぜんいみがないの。ぎゃくにね、おかねがいっぱいかかって、もったいないの。わかったかな?

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You should go out to the North!!!

 血液型性格判断について調べ中。ちと途中下車してエントリあげ。

大学生の48%「CEOに適した血液型はA型」(朝鮮日報)

 大学生は慎重で落ち着いた血液型のA型を経営最高責任者(CEO)や会社の上司として最も選好していると調査された。

 11日、就業ポータルの「パワージョブ」と大学生マガジン「シンクグッド」によれば、先月21日から24日まで、大学生758人を対象に調査した結果、48.9%が「CEOに最も適した血液型」として「A型」を挙げた。

 会社の上司としても最も多い39.8%がA型を選び、回答者らはA型の性格が慎重で落ち着いており、指導者に最も適していると考えていると調査された。
 ほう。

 そうですか。

 しからば。

金正日総書記、「私の血液型はA型(中央日報)

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が、平壌(ピョンヤン)で公演した歌手金蓮子(キム・ヨンジャ)さんに自分の血液型がA型だと語った。 

 さあ、逝ってやれ、南の大学生諸君。

 ハリー! ハリー!! ハリー!!!

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( ゚д゚)、ペッ

 IAEAが腰砕けのジャッジを下さされて祝杯をあげれず憤りを覚えている最中に何故燃料投下をしてくれますか。親韓で知られる温和な私*でも怒るときは怒りますですよ。

 まあ、タイトルはmonapopu氏のとこからな訳だが。なぬ、サクラでございますか、この季節に。確か( ゚д゚)、ペッ (あるいは坂崎モドキ)は反日だったはず。更なる情報は猫屋敷さんの所にて熟知すべし。

 毛っ、電通め、と思った頭にふとよぎるデムパが。アメリカは何故何も言わん。取りあえず聞こえてこない。っつーことで、ググってみましたー。

 昭和40年代、電通とGEが通信( 第071回国会 逓信委員会 第21号)。
何じゃこれ。どうして当時のGEと?さらにググる。

 電通の米国法人ハケーン(私が知らなかっただけ)。

 Colby & Partners Companyだってよ。

 Dailey & AssociatesGoodby, Silverman & PartnersPublicis & Hal Riney、の三社に次いで第四位みたいで、他社が横ばい気味若しくはマイナス成長の最中、アメリカ電通だけが伸びまくったように読めるんですが。何ですか36.4%と謂う数字は。

 以上Yahoo! Financeの所から。読み方が根本的に間違っている可能性も大なので、おかしいときは指摘してくれ。やさしくね。

 いったいどういうことなんだろう。

追記 20:53:こちらも御覧いただきたく。 


*親韓で知られる温和な私:心情としては、中曽根大勲位が大型間接税(要するに消費税)導入に関して選挙直前に聞かれた際に「この顔が嘘をつく顔に見えますか@@」と爽やかに否定の言葉を言い切った(選挙後、すぐに消費税導入決定)のと同じといえばいえなくも無い。

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某住宅会社創業者が逆ギレした件について

 キレやすいのは子供だけではないようだね。

「自動車は文明の力だが、住宅は文明50、文化50の産業だ。トヨタは住宅を理解していない」
 名言(テンプレ)として記録しておこう。それにしても金を借りる側はこういう毅然とした態度で支援者に挑みたいものだ。私なら貸さないが。さらに名言は重ねられる。
「トヨタはミサワを産業再生機構に送り込み、解体しておいしいところだけを吸収しようと考えていたようだ」
 な、なんだってー!!(AA略)

 こっちとしては面白いから良いわけだが。さておき、奥田さんはパブリックスクールを模した学校を作ったりしてるところを見ると、新たな日本の伝統を作ろうとしてるんじゃないか、と感じる。

 今の日本に蔓延る、形骸化して内実の伴わない伝統では無く、海外のどこに立ったとしても、自国を誇りに持ち(謝った認識/無知に基づくかの国でもよく見られる自慢で無く)、それを言葉と態度で示せる人材を創りたいのではと。
 
 

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民主党とか共産党とかw

 いろんな政策を出してはりまっけど、ゼニはどっから工面するんでっか。

 そんな民主党とか共産党とかのおっしゃることを検定するいい手があるんだが。

 日本の一部を彼等に任せ、独立行政区として数年やらせてみると。当たり前だが国からの援助は一切なし。地方自治体の借金?それは国にもあるんだから、その借金を減らせないで国の立て直しできるかっての。

 場所は、お薦め順に、1)四国全土、2)大阪府、3)福岡県。四国はいいよー、日本海に面してないし。大阪は壊滅する可能性があるし、福岡は一歩間違えば日本国領土で無くなるので実際薦めたくない。

 5年程やらせてみれば、彼等のおっしゃることのリアリティが誰の目にも明らかになることに。
 

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参政権(笑)。

 まず日本国籍を持たない外国人は根本的に不可ということで。こんな風に揉めるし。

 その上で。

 前年度の個人の納税額に応じて投票できる票数を配分しようぜ。住民税がいいんじゃねえか。直前の引っ越しとかあざといことがしにくくなるし。

 法人の税金はいくら納めていても関係無し。節税を認めてたまるかバーカ。

 払ってないやつは権利なし。生活保護者は論外だ。大丈夫、複数票をお持ちの、自称庶民の味方が代わりに投票してくれるさ。駄目だよ、人を信じることから始めないと。

 学生?働いて税金納めてから物言え。勤労学生は慎んで御投票下さいますよう伏してお願い奉ります。

 払っていても権利放棄すれば税金は還付。ここ重要。

 票持ちの扶養家族は一人につき一票だけ付与。金魚のフンはそれ以上でもそれ以下でも無い。

 大量の票持ちはバレバレだからオープン投票を一部組み込んでもいいかね。

 
 誰かこんなこと言い出さないかな。

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思わずレビュー書いちゃったよ

 こんなの見ちゃったらさ。

 先ほどAmazonにポストしたレビュー。

レビュアー: Giraud   西日本

パッと目の前が明るくなりました。
つクりものでない生きた言葉が
かざリ気なく一面に広がっています。
全編が女性らしさに溢れており、
沈んだ心が晴れ、私も前向きになれました。

 私の心から溢れて仕方の無いこの感動がお分かり頂けるか。

 なっちマンセー!

11/30 19:45 追記:Amazonにちゃんと載ってました。わーい。

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世界人口の25から30%ですよ奥さん

インフルエンザ、世界人口の3割発病の可能性も WHO(朝日)

 警告は、特定の危険性を指摘したものではなく、20〜30年おきに起こっていたインフルエンザの大流行が過去36年間は起きていないことに基づいた。原因となるインフルエンザの型について、同博士は「今年タイやベトナムで32人が死亡したH5N1型鳥インフルエンザになる可能性が高い」と話した。
 感染源の点から、今年ではないと考えているんだが。日本で流行るのは来年若しくは再来年かな。H5N1だったら流行るのが冬とは限らないのは要注意。
 米国の2社が開発中のワクチンが市場に出回るのは早くても来年3月になる見込み。それまでの間に大流行が起きれば、最悪の場合世界人口の25〜30%が感染し、200万〜700万人が死亡するとの試算があるとしている。
 何だ最大700万人か。少ないな、人口問題対策的には。つーか、H5N1だったらもっと致死率高いだろが。本当かな。

 こんな時にはGoogle News U.S.

 ありましたー

Bird Flu Could Cause Next Deadly Pandemic(HEAKTH TALK Focused on Health)During a meeting in Bangkok on Bird Flu, Dr. Klaus Stohr, head of WHO's Global Influenza Program said a Bird Flu pandemic would kill between two and seven million people with the number of infected in the billions.
 本当のようでございます。致死率下がったのかな。

 要注意ということで、逃げるように〆させて頂きたく。

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参加型ジャーナリズムについて後ろ向きに思うこと

 ああ非主流派の下克上ね。


 議論、特にブログを用いた方法とその背景にはエントリを重ねてきた私であるが、参加型ジャーナリズムについては触れないようにしてきた(詳しくは過去ログを)。

 どうもそっちは苦手で。祭りには参加してもいいが、ムーブメントとやらの持続的なものは基本的に逃げさせてもらう、凄い勢いで。だって集団行動嫌いなんだもの。議論の内容が熱いのは私的に大歓迎なのだが、どうもそうではない面に熱い層があるようにも思えて。

 日本でもブログのむにゃむにゃー!との声がからっと揚がって、引き合いに出されるのがラザーゲート(of U.S.A.)、そしてオーマイーニュース(of South Korea)。たらは北海道と言われるのと同じように、出羽の守、と云う言い回しが頭で鳴ってます。テレビ伝道の成立し、車とか家とか島とかをネットオークションでお買いになる国と、大新聞全てが揃いも揃って反日ギャグ中心で構成される国の話の両方を合わせて見習えと言われても、木に竹を接ぐよりも無理があるようですが。揚がり加減の香ばしさにつられ、がんばってブラウズしてみましょうか。


 前者は、ぶっちゃけ既存のマスメディアの大嘘をあるレイヤーの連中が暴いた、というところであって、いわばマスメディアの監査機関、とまでは云わないがそれに近い役割を果たしたと私は認識しており、こっちはそれなりに支持したい。そのレイヤーの中心ブロガーはどんな連中かと言うと、こちらに記されるように編集経験者とか。ふーん、全くの素人というものではないのだね。

 マスメディアの暴走に棹さす、といった面でのブロガーであって、マスメディアの代替ではないのがポイント。くどく言えばマスメディアありきの存在な訳で、太陽あっての月といった風。

 現状の報道がバカだなあ、と思うことはある。ちょくちょくエントリに書いているように。しかし、多くの記事は問題ないか取るに足らない(故に取り上げない)ものであって、それはそれで必要だろう。馬車馬さんが書いておられたように。


 後者

 ポストし続けている人から常勤の記者に成る人もいるんだね、なんかインターンシップみたいで微笑ましいね。

 いくら何でも日本の四大新聞と日経とかは半島の大新聞ほど一極偏向はしていない。レフトとライトの二極で、しかも理念と現実との間の揺れが最近見受けられる。毎日が特に。もちろん内容が甘い、というのは大いに有るが、NYT、Washinton Post、BBC、Google News U.S.とかブラウズすれば済む話。専門分野の情報でその手の新聞に依存している人は居ないでしょ?


 そして参加型ジャーナリズム。

 ジャーナリストに成りたい学生さんとかがすればー。うまくいけば記者になれる鴨ー。と気のないコメントを吐いてしまう。新たな中途採用の口ですか。

 ライブドアが始めている、はい、そうですね。それはいいことだ、うんうん。自社についてもクリアでいってね。

 震災で活躍した。確かに。それは局所的有事にはブログ等が有効と言う話に過ぎないと思うが。


 で終わらせたいが、年末進行で忙しいらしい切込隊長が乗り出してきて、それなりに纏めつつしっかりした論調になってきたので、それに対してコメンツ。

 i 専門家
 ii モデレーター

 ゆえに、その「何が問題であるか」「問題がどうであるか」を議論の中から炙り出して指摘するモデレーターがいない限り、参加型ジャーナリズムのようなものは完成せんのではないかと思うのだ。それは、いくら技術が発展してどうというものではなく、いまある技術でもそれを利用し活用するネットユーザーの側がどう機能を果たすのかというところが問われているのだろうと思う。しかも、議論の過程は退屈なので、問題のないときは物好きがコツコツと話題を集め論考するというヲタ以外無理としかいいようのない作業を続けることになるのだろうと思うが、そういう専門家とモデレーターというふたつの機能を完備しない限り、インターネットが自律的な報道システムのようなものを内在できるとも思いづらい。

 まずは専門家。これは生爪と一緒で触れたくない。Anonymousに重要な情報をぺらぺらしゃべったうえ、キャッシュに残しておく世界と言うのも、それはそれで恐くないか。ここまでで御免、深爪は痛いし。

 で、モデレーター。隊長以外にブロガーでモデレーターの条件を備えているように感じられた方が、こちら。上記の記事に対して素早くTBをかけるフットワークも備えておられる。しかも伝えたい加減に対して文章にかけるバイアスもコントロールしておられるようだ。すげ。プロフを見ると......記者さんですやん。結局業界人ですかい。

 いや、皮肉ではなく。湯川さんにしても、ガ島通信さんにしても、ジャーナリズム畑の方ですやん。ここが重要なポイントなのだと私は考えている。ラザーゲートでは編集経験者、オーマイニュースはプロ記者が中心にあって、そこへの道有り、ニポンの参加型ジャーナリズムを導くのは非主流派のジャーナリスト(Not a freelancer)?


 モデレーションの技術をそれなりの範囲に対して備えるには訓練が必要だと言うことだろう。もちろんきわめて特殊な分野だけをこなすのなら、必要ないかもしれないが、そんな分野は人も集まらん。コツコツと話題を集めて論考するのは確かにヒキヲタかその業界畑のどちらかしか無理。一発屋なら兎も角。


 だから、現行マスメディアの射程範囲が狭くなった分のニッチをネット界隈が埋める、と言うのだとしても、それを埋めるグループの中心は現行マスメディア絡み、敢えて言えば周縁の人材という、なんだかトートロジックな世界。しかも声を大にしているのがフリーの方じゃなく、何処ぞに所属されている方ばっかり(のよう)だし。代替でも新しくも何ともないじゃねえか、いや私はそれでいいんだが。現行の状況に比べ、レスがつけやすく反応がある可能性が高いだけよござんす、ホントに。

 あ、反応があったら私はそれで満足してしまうんで世論に一切影響を与えない可能性が大。

 まあ、非主流派中心の改革ファイト!ってことにしてエールを送る意味で某人外大暴れ漫画より他意無く引用。

ありがたいことに 私たちの狂気は
君たちの神が保証してくれるという訳だ。
よろしい、ならば私も問おう。
君らの神の正気は
一体どこの誰が保証してくれるのだね?
 今の体制で日の目を浴びない人が草の根ジャーナリズムの声で日の目を浴びる、ええ、とても素晴らしいじゃないですか。日の目を浴びるのは実際のところ雑草ではなくひこばえなようだが。

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私の兄が大阪にてチンピラに絡まれた話

 ふと思い出したので。

 それは治安が良くて全国的に有名な大阪南部でのこと。河内の方、としておこうか。

 私の兄が友人二人と道を歩いていて、二人組のチンピラに絡まれた。絡むぐらいなので、当然険悪なムードになり、一触即発、つーか爆ぜました。


 結果。チンピラ二人が返り討ちに。

 私はその話を聞いた瞬間、そのチンピラバカじゃねーの、と思ったわけだ。我が兄一人ならまだしも、残りの二人がちと。

 ちなみに、兄は小柄でほんの、ほんの少し気の短い人。ごつい腕してたり、金色のブレスしてたり、ダンヒルのサングラスをしてたことも有ったり、昔内装が紫の旧セドリックに乗ってたりしてたが、ごく普通の人間。私はよう逆らわんが。

 残りの二人。一人は極真空手黒帯保持者。もう一人は自衛隊特殊部隊上がりだそうで。スキル使えば2対1でも勝てる方々。

 んー、やっぱチンピラバカじゃん。

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私は 露骨に 憂える 何故なら 懐柔された から

 オカラさん例の如く逸走記念でNAVER風に。

 大学生の日本語力が楽しいことになってるらしいが。

 いいじゃん、教育のやりがいがあって。ただ日本人大学院生を調べてないのは禿しく片手落ちだな。もっと楽しいことが分かるのに。

外国人留学生でも大学院生はほぼ全員が「高校レベル」をクリア(産経)
 そりゃ、フィルタかかりまくってるがなヲイ。

 私的には、1)教えがいがあってええやん、2)義務教育過程の生徒に、ちょっと勉強すればほらすぐ上位に、と励ますことができる、3)旗振りをしたい方々にとっては、操りやすくて喜ばしい限りではないか、4)何より私が全人教育を信じていない、と考えている故、どの切り口から切っても微笑みが溢れるのを禁じ得ない。はっはっはっはっはー。

 大学の先生がたいへーん、との声は凄い勢いで無視することでこれまた無問題。決められた年限で卒業させる習慣を廃止して、無限在学も有りにすればいいんだよ、学費という収入源もゲットできるわけだし。そうすれば流動性も上がると考えているのだがこれはまた別稿で改めて。

 そう云えば、私が高校生のみぎり、体育教官(当然国士舘上がりのバリバリパワーティーチャー)に、言われたのを思い出したよ。

勉強はな、中学校までできたら十分なんや。
 今思い出しても心温まる清々しいお言葉でございます。

 いや本当に、要らぬことを余計に知ってるより便利だと思うのですよ、扱う側は。考える材料が無い状態で、それっぽく見せるには取り敢えず反対するしかないので便利でしょ。何ががどうとかは知らないが。

 で、社会人以降はどうなのよ、実際のところ。

11/27 00:30 追記 : オカラさんは、考え無しに反対していたのでは無く、自分の一族の為、という明確な目的のもとに貶めをされていたようです。迂闊な判断をしましたことを、深くお詫びし、ここに訂正致します。ご寛恕を。

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ぞうさん。

 私こそは真のエコロジストである。そう宣言すると、なぜか笑いを誘うことがあるのはさておいて。

 巷に跋扈する似非エコ野郎を完全粉砕すべく、必須図書とも云うべきロンボルグのアレを鯨食いてえなと思いつつ読んでいるのだが、未だ読了せず(ちなみにイルカはまずくて有名につき安いが食うべからず)。読み終わり次第エントリを上げたいと考えているが、しばらく先になる模様。で、小ネタを。

 野生大型ほ乳類の減少が伝えられて久しい。表題で示したゾウもそれの筆頭である。動物園や現地で奮闘されているが、自然繁殖を待つしか無いのが現状である。

 それを見て、不思議に思う方が居るかも知れない。居なくても居ることにして話を進める。牛などの様に、人工授精とかクローンとかできないの?と。

 出来ない理由があるんですよ、お兄さん。

 恐いわけです、端的に言えば。更に、牛と違って発情の状態が分からない。あのでかいボディを押さえつけるなど麻酔無しには不可能。それをいつすれば良いのか分からないとくれば。象使いでも氏むことがあるんだから。

 命あっての物種、と云うこと。

 

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江東区はパラダイス?

 みどりのおばさん--800万/年、学校給食調理員--900万/年って凄いかも(via 生存適者日記)。事実なら江東区っていいところかも。逝ったこと無いけど。

 I&P社長は年収360万というのにね。

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中国や半島北部への支援について

 金銭を与えても、上の連中がポッケに入れてしまう。酷いこと、この上無し。

 こうしよう、物品で支給。となるとやはり食材。食わないと氏ぬからね。

 
 何か、飼料用のトウモロコシを送ったとかあったようだが、その手の非難を受けないよう、鮮度的には間違いの無いものを。生きた鴨とネギと生きた豚の三店セット。鴨と豚は飼育することを見越して餌つけて大量に送ってあげよう。これから寒くなる季節、タンパク質を摂取するのは大事だよ。それにネギは万病に効くと云うし。鍋にでもして食べてくれたまい。不足したらいくらでも送ってあげるよ、東南アジア経由で。

 これで全て無問題。国益もバッチリ。

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こんなの出ないかな

 IBMのPOWER5サーバがよく分からん記録を出したとの記事を読んでの妄想。

 AppleとIBM、POWER5搭載、MacOS X Serverの動くブレードサーバを共同開発したと発表。

 その名も、Xcalibur

逝ってみたかったのさ。
売れると思うけどな......

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がんがれ、超がんがれ。

 例によって悪魔日記経由で。

ソウル大教授「日本による収奪論は作られた神話」(朝鮮日報)

 日本による植民地時代に韓国が土地と食糧を収奪されたという韓国史教科書の著述は歪曲されたものだという主張が提起されている。
 李栄薫(イ・ヨンフン)教授がんがれー。応援してるぞよー。
 李教授「私たちが植民地時代について知っている韓国人の集団的記憶は多くの場合、作られたもので、教育されたものだ」

 こうした主張について市民団体は植民地状況自体が不法であるという点を見過ごしていると反発している。
 坊主憎けりゃけsゲフンゲフン。
 李教授「植民地時期全体を見れば、労働力搾取だとか、状況が・・・その中に不法もあり、そうでなかった場合もあり、様々な次元があるため・・・こうした状況を通称し収奪と表現するのでしょう」

 李教授の主張がメディアを通じ知れ渡るとインターネットの各掲示板でも熱い討論が展開された。植民地史観の先兵と変わりがないと非難する書き込みが殺到した。
 市民団体はね、何処も似たようなものですから。

 書き込んでいる連中の多くは戦争を実際に知らないし、経験者から直接聞いた輩も少ない筈なんだが、そうした方々程声高になる傾向があるのは何故?

 しかし教育って偉大ですこと。

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練炭デスOFFについて

 集団自殺はちょっとムカついた。一人で逝け。

 よろしいか、自殺する心情がわからんと言っとるのでは無く、集団で逝く心情がわからんのと言っとるんだよ。しかも恋人、親子などでは無いと言うし。つーことで対策を提言。

 集団自殺で生き残った場合は、殺人幇助と高額の罰金(払えない場合は労働)を適用。江戸時代の心中の生き残りみたいなものですな。囚人のジレンマ的に減ることを期待。

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Dark Side of the Moon

 抗生物質がHIV/Aidsによる死を半減させる、というBBCの記事があった。世界では毎日1300人の子供がHIV/Aidsでなくなっているという。

Antibiotic halves HIV/Aids deaths(BBC)
 これを食い止めるため、MRCはザンビアで抗生物質投与を毎日行った。結果としてこの試みは功を奏したという話。しかもこの方法は1日あたり数ペンスという低コストで行われるというところもすばらしい。投与を続けなくてはならないのが問題ではあるが。この抗生物質はco-trimoxazoleと呼ばれる、トリメトプリムとスルファメトキサゾールの合剤で、免疫力が低下した際の日和見感染を防ぐわけですな。

 この方法は世界に広げるべきだ、という結論。


 ここまでは、本エントリの枕。

 さて、こうしたことが全世界で行われるとすると、多くの罪無き子供が助かる。

 結果。罪無き子供は成長し、生殖年齢になり交尾し、結果人口が大増殖。激しく資源問題、凄まじく食糧問題へ突入。それはどうなのか、アスクレピオスに聞いてみたいところだ。

 有史以来の歴史をざらりと見ると、人口は増える一方だが、たまに落ち込む。疫病が蔓延した場合だ。ペストとか。戦争や民族弾圧では人口の減少はまず起こらない。その意味でも無駄極まりない(*)。生殖年齢に達する前に死去するのが効果的。リンク先の子供の写真を見ていると、助かればいいのにな、と思う。思うが。

 アフリカなど、日本にとってほとんど裏側の場所の場合はまだいい。きれいごとを逝っていられるから。お隣さんの場合、どうするか。例えば中国。タネの人数が多いだけに、ねずみ算の原理で増えるときは一瞬だ。土地と資源は限られているのだよ。

 現実的な話として北朝鮮。崩壊すると難民が大挙してやってくることもあり得る。崩壊が急であればあるほど、その可能性が前倒しになる。だからそれはゆっくりとしてくれ。そこら辺の世界情勢的な分析はここここに書き尽くされているので別の面からの示唆をしておく。その前に、難民さん、ようこそ、取り敢えずオールカマー!、と言えるほど私の心は広くは無いことだけはコメントしておこう。

 伝染病の上陸、最右翼としてBird flu。具体的にはトリインフルエンザの類の大陸、半島への上陸。これは後になるほど可能性は高まる。その際は日本も免れ得ないが、一点、子供と老人が無くなりやすい。これは単純に体力の有無の反映。従って餓えている連中は耐性が低い。ある種のフィルタリングとなるわけだ。後ワクチン。どうしても人数分確保できない場合、日本人を優先するのは仕方が無い。オカラさんとかお遍路さんとか何かわめきそうだが、これは本当に仕方が無いわけだ。君たちの身内の分だけでも送ってやってくれたまえ。今年アメリカでワクチンが不足していることを大々的に訴えているが、本当のところはどうだろう。対外的に出さない為の過少申告もあるかもね、と勘ぐっている。余れば捨ててしまえばいいわけだしな。

 しかし疫病でこの情勢乗り切ったらまさに神風だなヲイ。
 

*人口調節の特異例は江戸時代の日本なんだが。あれを取り入れれば資源問題にも効果的だと思うがね。

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切込隊長@山本一郎の文芸作品のマイ評価

 コメントしろと天からの啓示があったので。

 まず各ジャンルの私的ランキング。

評論   ◎ 確りとした立ち位置に基づく的確な論説と毒のバランス

以上、買おうかなレベル(買ってます)。

エッセイ ○ キャラを知っている人にはおもろい
ショート ○ エッセイ共々、人情風なある種お約束の落ちで読後感がまずます。

以上、読んでみて考えるレベル。またの名をブクオフ待ちレベル。

長編   × 取っ付きがどうも

ブクオフ百均でお試しレベル。 LTSを頑張って読んでみるテスト中。

 以下、エントリに関するコメント。

> ○ アメーバブログ雑感

デイリーで、だいたい1,700人か1,800人ぐらい、多い日で3,000人ぐらいが「晴れるといいねっ!」にアクセスしている。たぶん「俺様キングダム」を読む層と、「晴れるといいねっ!」みたいな文章を読む層は格段に違うのだろうと思う。
 多くは俺キンから飛んだことに始まる筈だが。
以外とリンクを踏むのはめんどくさいんですよ。

> ○ ランキングと読まれるブログについて

反響を書いてもらおうと思っていたcasTYの掲示板にはなかなか書いてもらえなくて、なんか「俺様キングダム」に書かれたり「切込隊詰所」に置かれたりする。
 だから別のところへのリンク踏むのは面倒なんだって。
 まあ、その場でコメントを書いてもらえばユーザーにとってはそれが一番楽なのだから、それをはじめからやれば良かったのかもしれないけど、個人的に思うのは、それだと単に具の違う「俺様キングダム」が一個増えただけになるのではないかなということである。最近かまびすしい「信者議論」とかもいろいろ影響していると思う、自分のなかでは。
 まあ、批判的な書き込みは名無しであってもやはりしにくいところがあってですな。それに信者が教祖によかれと思って動いていることが必ずしも教祖の為になっているわけではないと言うことですね。隊長の意見に反するTBをかけると、そこに名無しで低レベルのカキコする馬鹿が出没しているのと同じ現象で。

> ○ ブログ上の人通りについて

 ネームバリューの無い人でどこにもアピールしない場合、
短期間では読者はつきませんとだけ。

> ○ ネット上のブンガクについて

 たぶんネットに限らないのだろうが、やはりずっと新聞や雑誌を読んできて思うのは、フィクション、ノンフィクションに限らず読者や受け手の読み解く力、観る力のようなものが相当落ちてきているのかなということである。
 さてそれはどうかな。読みたい、という意志を持たない層が縛り付けられる要素が薄れ、読まなくなったことが売り上げに反映されたと言うことでは。階層化社会の現れでもあるのだろう。商業ベースに乗りづらくなっているのは受け手としては提供されなくなることになり問題だとは思っているが、それは読者や受け手の側のみに帰結されるべく原因であるとはどうも考えにくく、書き手と受け手の共進化的な結果だと考えている。
 では、そういったものが俗に言う表現としての文学に残っていくのかというと疑問は残る。例えば私たちは亡くなった司馬遼太郎とか吉川英治の本とかは普通に読む。おそらく、将来にわたっても村上春樹とか新田次郎とか京極夏彦とかそういう人たちの本を読んでいるかもしれない。でも、純然たるセールスの母数からすると、商業的なブンガクに組み入れられている比重が大きくなって、あまり世代を超えて読まれる文学というのは事業として成り立ちづらくなっている気がする。では「ガッツ伝説」とか「鉄拳」とか通俗的な読み物が、別の意味を備えて将来の世代に共感を与えうるかといわれると悩んでしまう。
 無理でしょ。通俗的な読み物は文学には残らず文化史の中の資料として残っていくだけで。

 司馬遼太郎はある意味分かりやすい部類ですが。私の好きな池波正太郎さんと比べると、白黒がハッキリしていて、きつく言えば漢字さえ知っていれば、別に読み解く力はいらない部類の作品だと思う。壮大なお話は多くて、多くの人間が楽しめると言えばそうなんだが。

 京極夏彦もラノベ扱いされている面もあるし。いやなっちゃん好きなんですが。

 話題性というのは属人性の賜物であって、ガッツという人物と時代を共有しなければその書物が面白くないかもしれないと感じるのと同様、切込隊長つーか山本一郎という人物の属性を知らん人にどういうものを提示すればいいのか少し悩んでいる。というより自信がない。やはりシナリオやプロットの仕事をやってきて自分なりに頑張ってきたつもりではあるが、ゴーストに甘んじている人でも凄い人は凄い。
 また十代で芥川賞をとった青年(ピアス女にあらず、架空の設定)のような純粋さに満ちた吐露を。その全てを自分が決めるという姿勢はわかるけれどさ。

 そもそもそれは隊長の決めることなのかと小一時間(ry

 無償のブログや同人なら好き勝手絶頂に本人の書きたいことを書いていればいいんだし。勿論これは隊長の属性を知る連中がおもに読者になってしまっているが。商業ベースにおいては京極夏彦も言っているように、依頼を受けて職人として書く、これしかないでしょ。どういうものを提示すればいいかを決めるのは編集者を含む出版サイド。隊長は今までの仕事とこうした作品群という目安があるんだから、依頼もそれを踏まえたものが来る筈なので、そこで折衝するという、おそらく今まで通りの方法しか無いように思います私。

 その向こう側を見定めたい。というか、霞んで見えない感じがして、すっごく腹が立つ。しかも誰もそういうことをやっているように見えない。仕方がないので、ちょっと自分でも試してみようというのが正直な感想である。
 向こう側を見定めたい、と云うのは私が別事象に対して密かに抱いている思いと同じでござります。それは偉い遥か彼方、ガンダーラかアルカディアかシャンバラ逝きコースだな、と思えるわけですが。

 まあ、いつもながら丸くおさめるオチが秀逸だなと。これからもがんがん逝っちゃって下さい。

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遺伝子組み換え菜種が拡散している件について

 それが何か?

 以下、共同。

 西洋菜種が輸入されている千葉、横浜、名古屋、神戸の各港周辺で、除草剤耐性を持つ遺伝子組み換え菜種が繁殖していることが、市民団体の調査で20日までに分かった。輸入された組み換え菜種が陸揚げ時や輸送中にこぼれ落ち、育ったとみられる。

 そうですか。
組み換え菜種の繁殖はこれまで茨城県鹿島港や三重県四日市港、鹿島港から約30キロの千葉県内で見つかっており、今回の調査で、より広い範囲に拡大しつつある実態が明らかになった。市民団体は「組み換え菜種は安全性に疑問があり、在来の菜種や農作物の“遺伝子汚染”が起きる恐れがある」としている。

 強調部(ミーによる)の前半が誤りに基づくため、後半の結論が意味を成さない。よく反対派によって語られる文言だが、この際だから続けて詳しくコメントしておこう。上記市民団体関連ワードでぐぐって見つけたところの『遺伝子組み換え食品の問題点』より。
安全性の確認があいまい
 遺伝子組み換え食品を流通させるときに、厚生省の安全性評価指針(ガイドライン)に適合しているかどうかを、メーカーが「確認申請」します。この申請をもとに、食品衛生調査会で確認をするのですが、このときの「確認」とは、メーカー側が出してきた資料をチェックするだけです。
 しかも、「実質的同等性」といって、遺伝子組み換えをした作物、たとえば大豆が、大豆の形や栄養成分のままなら、「実質的に同等」だから、チェックする必要があるのは、組み込んだ遺伝子がつくるタンパク質などについてだけでよいという方針なのです。
 虫が食べると死ぬトウモロコシと、虫が食べても死なないトウモロコシが「実質的に同等」だから、問題ないというのはとても不思議なことです。これによって、食品添加物の承認時に必要な安全性試験さえも行なわれません。
 そもそも通常の大豆等の安全性がガイドライン以上に保証されていると思っているのかね。一例をあげる。日本酒用の米(酒造好適米)のひとつに美山錦という品種がある。たかね錦という品種にコバルト60(要するに放射線)を照射して、選抜されたものだ。ガイドラインをクリアしているが、実際のところたかね錦と比べて、どれだけ遺伝子に変異が入っているのか知れたものではない。だって分からないんですもの。調べろ?馬鹿な。どれだけ膨大なコストがかかるやら。全頭検査どころではない、と言っておこう。まずはそちらにも触れろ。この類いの話に否定的な方は放射線とか放射能といった言葉に敏感な様な気がしますし。勿論偶然だとは思うが。偶然だよね?
アレルギーの不安
 除草剤耐性や殺虫性は、その性質を持つタンパク質によって生まれます。つまり、遺伝子組み換え作物には、これまで人間が食べたことのない新しいタンパク質が入っています。
 急性毒性の試験や、人工胃液による消化試験はされていますが、長期的な試験や人体試験はもちろん行なわれていません。アレルギーの可能性を指摘する声があります。また、長期的に食べ続けた結果、人体にどのような影響があるのかは分かっていません。
 いや、普通の作物でもあるし。リスクファクター的には誤差。アレルギーの可能性を言い出すときりないよ。ソバとかには罪はない、ただしバナナはだ。穴に入って深く反省せよ。

未知の有害物質の可能性も

 遺伝子組み換え技術は、とても歴史が浅く、まだよく分かっていない部分もたくさんあります。まったく種が違う生物の遺伝子が、遺伝子上のどこに組み換えられたのかすら分かりません。だから、その作物に予測のつかない物質ができる可能性もあります。

 1988年から89年にかけて主にアメリカで起こった大規模な食品公害事件は、昭和電工が遺伝子組み換え技術で改造したバクテリアに作らせたトリプトファン(アミノ酸)製品を食べたことで、死者38人を含む推定6000人が健康被害を受けました。これは、遺伝子組み換えによって発生した未知の不純物によるものではないかという指摘があります
 また、同じ理由から、作物に含まれる栄養成分が変化される恐れも指摘されています。

 はっはっは、無知を無知と理解できない方々は面白いなあ。前段、分かります、というか調べてあります。そうしないとガイドライン通りません。後段、これも間違い。いわばヒ素ミルク事件の様に、工場のミス。遺伝子組み替えのせいではない。冤罪はやめたまえ。
抗生物質耐性遺伝子
 遺伝子組み換えでは、組み換えが成功したものを選び出すための目印として抗生物質耐性遺伝子など(最近は除草剤耐性遺伝子も使われることもあります)が一緒に組み込まれています。抗生物質の液にさらすと、遺伝子組み換えがうまくいかなかった細胞は死んでしまいますが、組み換えがうまくいっている細胞は、抗生物質耐性遺伝子も入っているので、抗生物質が効かずに生き残るから、選び出せるのです。
 遺伝子組み換え作物に組み込まれた抗生物質耐性遺伝子が、腸内の細菌に取り込まれて、抗生物質が効かなくなるという可能性もあります。この点の安全性は、確かめられていません。
 強調部ですが、可能性はありません。これ本当に学術論文あったら教えてくれ、マジで。
環境や生態系にあたえる影響
 殺虫性の作物を食べた昆虫が死ぬことは、その昆虫を含めた生態系に影響が起きます。昆虫をエサとする他の昆虫や、鳥はエサがなくなります。また、想定した害虫以外の昆虫にも影響が出るという研究報告(1)もあり、遺伝子組み換えによる環境への影響が心配されています。また、殺虫性毒素が根を通して土中の微生物や昆虫を殺す(2)という研究も報告されました。
 除草剤耐性大豆の隣に植えたふつうの大豆が花粉を通じて交配し、ふつうの大豆も遺伝子組み換えになってしまうことや、近縁の草などに除草剤耐性が生まれてしまうことも考えられます。

 遺伝子組み換えが、他の化学物質などと違うのは、遺伝子組み換えされた作物が一度自然環境中に出てしまうと自己増殖するため、もし何か問題があっても完全に回収することは不可能ということです。組み換え植物は、他の植物と同様に野生化しますし、花粉は近縁種と交配することがあります。さらに、組み換え遺伝子が、ウイルスなどによって取り込まれることなど、長期的に自然界に与える影響ははかり知れません。
 (1)は現実的でない実験してあとで禿しく否定されたやつね。(2)、いいじゃん。土中の害虫にも効くわけだし。下線部が今回起きたわけだが、それが生活に何の問題があるのかと小一時間(ry 農家にとっては、除草剤の効かない雑草が混じってだるい、とかあるだろうが。最後の強調部は煽りですか。あんたら何百年生きるつもりか。

 総括。可能性があります、考えられます、だからこのままではいけない、といった表現で恐怖を煽るのはやめたまえ。

 最後に。こうした記事を見る度に思うことがある、市民団体とやら、お前らフォロワーがメディアリテラシを身に付けることを望んでいないだろ、と。それは市民団体だけでは無いようだが。

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Google Schlor Started!

 選択肢が増えるのは良いことだ。

米Google、学術文献専用の「Google Scholar」をベータ公開(MYCOM PC WEB)
 Googleが、学術文献関連の検索サービスをスタートさせたわけだが(via id:alchymia)。

 PubMedScirus、に加えてGoogle Schlorか。使い様によるが、便利になるだろうなと。

 どれも英語ベースだが、それを除けば専門外の方にも相応の便利さがあるわけで。だからFirefoxは早くプラグインを開発しやがれどうかよろしくお願いします。

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738,000。

 インターネット駄目人間スカウターの数値が(via すこやか日記)。

−結果からのコメント−

正真正銘真性のネット人間です。
ネットでの罪の意識が希薄な状態になりかけています。
ファイルがダウソできるところがあれば
とりあえず落としていますね?
迅速な意識改革が必要そうです。
今ならギリギリ間に合・・・わないです。タイーホ(゚∀゚)!
とりあえずフロには入りましょう。

 これは数値として高いのか、それとも低いのか(日垣隆風)。

 これも結構あてはまるわけですがー

 どうでもいいけど、顔面の装飾にいかんせんやる気の感じられないお嬢さんという表現はkanoseさんの言うように正しい日本語として定着させたい。

 さらにどうでもいいが、「いっき」といえば、これを連想してしまうわけですが。

*11/27 9:25 追記:shkouさんが748,000を出しておられるのを見つけたので高らかにトラックバック。

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論壇系ブログ及び参加型ジャーナリズムに対する茶々系ブログからの雑感(Voice from Category::Noise)

 おもろいからもっとやり合って繁盛してくれたまえ、と私は思うわけである(偉そうな私)。

 何かといえば、隊長湯川氏の議論、そしてその周辺。思うところを書いてみたい。

 まずはわたしの立ち位置。議論に関するエントリをいくつかあげているように、私は論壇系ブログ(どれだよ)にはとても興味がある。されど私は非論壇系。だって私にそこまでの見識があると思えないし、求められても困るんですもの。威嚇射撃ならできるかも知れないな。勿論、拙ブログのサブタイトルのようにYet Another ...であればいいなあ、とは日々思っている。

 さておき、私は表題に書いたように茶々系だと認識している。イメージとしては、江戸時代の落語などの芸能を、背中を向けて聞いている客が理想形だ。時折見せる的確なツッコミ、されとて舞台には上がる気はなし。はっはっはー。ただ、そのツッコミにしても、様式があるだろうと思うわけで、受ける側を不快にさせる野次では無いように心掛けている。そこらの自分なりのルールをエントリにして公開している、といったところがある。そんな茶々入れをしてくるやつはどいつよ、と思われた時に、おれおれ、俺だ俺、と名乗りつつ、バックグラウンドを参照してもらうことも可能なように。

 その茶々は相手の存在が前提である。相手がいないと光を放てない存在、拙ブログのタイトルにはその意味も入っとります。いや反射できているかどうかは問いつめないように。兎に角、誰もいない壇上へのツッコミなど何の意味が。私の場合、想定している相手は、さしずめ新聞などマスメディアの記事と、それを論説/批判しているHPやブログ。批判しておいて自分が突っ込まれるの禁止はねえだろうよ、との考えに基づき。そこで論壇系ブログ(どれよ)にコミットすることになる。論説中心だからね。

 無論、突っ込まれた相手が反応するかスルーするかどうかはこちらとしては何も言えない。それだけに、反応が返ってきた場合は、それなりに筋道だっていた場合、賛否を問わず素でうれしかったりする。議論ができるのも楽しいのだが、しっかりした論戦が眺められるのも論理展開の勉強になり、私にとってはとても有意義である。だからもっと論壇系ブログは興隆してください。具体的にはむなぐるまさん、やめるなんて言わないで。

 さて、拙ブログの本筋である茶々を入れますか。まずは切込隊長

 ネットが果たすべき機能はある程度明確にされる。語るべき背景やジェンダーを持たない大衆の空気感を示すことである。学識は万能でない以上、その人が持つ興味や専門知識の外にある議論については、有識者も有識でない方面で大衆となりうる。しかし、私たちの社会が直面している問題ははるかに多方面かつ副次的であり、ネットは隣接した領域の有識者たちが問題を構造的に判断していく方法にたいして非常に有効な回答を出すことができるのではないかという期待もある。
 私の場合を言えば、有識でない方面(たくさんありすぎる)を判断するための材料として、非常に重宝している。かと言って、クレクレ厨になるのもあれだし傍目にもつまらないと思われるので、専門及び隣接分野においては、差し障りの無い範囲で情報を提供することにはしているが。あと、直接的では無いのだが、関与した議論/得た知識が種となり、後に育って花開くこともあるので、そうした面も興味深く思っている。インキュベーションの時間があまりに長く、そして回収率も悪いので経済効率的には終わってるけどな。

 まじめに考慮する対象としての論評は、即ち政治的行動に帰結しなければおかしい。論じるだけ論じて、政治的態度の理解促進や支持政党決定にまで踏み込まないというのは、考え方によっては「ためにする議論」に過ぎない。
 これはそうだな、と思い、自分を表明するために現在のんびり考え中。

 そして以下の文章をよんだとき、ああ誠実だな、と感じたわけだが高らかに茶々。

 少なくとも、私の世界で証券マンが自分の名前を名乗って書き綴るブログを信用するのはむつかしい。新聞記者もその他企業の社員でも、その界隈の話題をする場合は愚痴かポジショントークであると判断したほうが正解に近いと考えるだろう。
 普通そう取るでしょ?つーか、私の中では基本がポジショントークになっとりますが。生データ以外、雇われは雇われなり、独り立ちは独り立ちなりにオープン且つ記録の残る場所で言ってよいこと/よくないことがあるはず。同様のことは匿名/署名の場合も言えると思えるので、それらの話を読むときは、よろずバイアスがかかっているものと看做し、その分を想定してさっ引いてブラウズするのがある意味リテラシでは?

 情報提供者によってそのバイアスの多寡は禿しいのがポイントだが、それは暫くそのブログをヲチし続け、Googleや2ch、海外記事等でサーベイすることである程度補正できるので私に取っては別に問題ではないし、ソースをたどりうるならば一次情報である必然性は無い。だから、むなぐるまさんの関連記事にもあるように、

むしろ、今の時代、ある専門家だけが持っているインサイダー情報をいかに手に入れるか、ではなく、現在目の前にあるあふれる情報をどう読み、どう選別するか、のテクニックを現実のことがらを通して伝える、というニーズもあると思う。
との意見に賛成する。ここでは読み物としての面白さ、言い換えるとそのブロガーの見立てを楽しむ面が強くなるが。

(むしろ、ブロガーとして考えた場合、起きている議論を整理して陳列するモデレーターのような機能を持つブログが欠けているのではないかと最近思い始めている。議論の拡散化の傾向もそうだが、何より議論の陳腐化がその議案の重大さとは無関係に進行する傾向が顕著だからである。よく2ちゃんねるをはじめネット議論は「事件のネタ化」批判をされるが、やっぱりそうなのかなと思う)
 また難しい注文をこのお方は。簡単そうに見えるがなかなか厳しいと思うわけです。これは今のブログ時系列中心の仕様を改良することも必要だと思う。svnseedsさんが考えておられるように(私はそこへも茶々をw)。
 この状況で、すぐにでもばら色の未来が来るなどとは私はとても思えない。ただし、読まれるブログを作るという点においては、辛うじて光明が見えるかなぐらいのところである。その意味で、私は意見が違う書き手や、湯川さんのように正面から論じられる書き手を無条件に尊重する。
ここ大賛成。意見の違いは大事だと思う。

 続けて湯川さん

結論を求めて議論しているわけではない
。こちらも過程を楽しんでいますので、オッケーでございます。
 最後にわたしの信念をもう一度述べたい。議論は、そこから自分が学ぶため、また相手の学びを手助けするためにするものである。その目的以外の議論は、単なる時間の無駄だと思う。
 自分が学ぶためと言うのは激しく同意できるわけだが、相手の学びを手助けするため、と言うのは違うんじゃないかと思う。それは相手が判断することであって、こちら側がそこまで言うのは私としては違和感を拭えない。

 一個前の記事にも茶々。

わたしは取材がなければ成り立たない種類のジャーナリズムもあるが、暴力的な権力に対して公明公正な議論で対抗していくことも立派なジャーナリズムだと考えている。大戦前に必要だったのは取材型のジャーナリズムではなく、議論型のジャーナリズムではなかろうか。そういう意味で、ネット上の議論はジャーナリズムの1つの形に成りうると、わたしは思う。

 いずれマスメディアの補正機能ぐらいは備えるようになるといいですね、と後ろ向き加減にコメント。やはりネット人口、ブログ人口を増やさないと厳しいのでは。現時点ではブログ人口的にスルーしても問題無いと看做されていて実際そうなわけだし。具体的にはネット発新聞不買運動が起こり、新聞社が深刻なダメージを受けてしまうとか(笑)。さらに言うと、それが実現したとしても、いくつかのパワーブログが指摘する状態になればおおむね片付くことであって、ネット世論とか参加型ジャーナリズムといったものまで必要としないように思われる。パワーブログのフォロワーが声高に喧伝するのをネット世論と言うのならそうですか、としか言えないが。
 

 えー、最後に隊長に申し送り事項。紙は10枚重ねても雑菌は手に伝わると聞いたことがあります。だからうんこ後には必ず手を洗うように。行為前はお任せで。

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阿片の取れないケシなんて

 最高だ。

 この前のエントリでも触れた、RNA干渉(RNAi)という方法を使って、モルヒネ(阿片)を作らないケシができたぜ、というニュース。

 巷で売られているヒナゲシとかは、モルヒネを作らない(若しくは作っても非常に少なく、採算に合わない)故に一般に栽培できるが、この種類はどかどかモルヒネを生産するため、一部の非合法業者以外は栽培できない。麻と同じで、育てるなら自己責任で。

 じゃあ、原因を叩いてみようってんでモルヒネが作られる過程の遺伝子を一個、抑えてみたら効いちゃいました、というわけで。方法的にはアレルギー反応を抑えた遺伝子組み換えにゃんこと同様でござります。

 この方法は応用性があるので、これからもっと出てくるんじゃないか。そこで一つ考えてみた。以前、夢の遺伝子組み換えコカの記事があったが、これをぶっ潰す方法が考えられる。コカを作る遺伝子を抑制するように作ったウイルスを、コカ畑のうえから、ヘリでバラバラ撒くと、コカは育てどコカインは取れず、ざまあみろという塩梅に。勿論普通のコカにも効くわけで是非やってもらいたい手法だ。悪用は思い付いても実行しないように。

 バナナはもう食わないからどうでもいい。

ソースはこちら。
News written by Charles Q Choi
RNAi turns poppies off morphine(The Scientist)
そして原典はこちら。
Allen RS, Millgate AG, Chitty JA, Thisleton J, Miller JA, Fist AJ, Gerlach WL, Larkin PJ
RNAi-mediated replacement of morphine with the nonnarcotic alkaloid reticuline in opium poppy.(Nature Biotechnology)

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バナナがアレルギー表示される件について

 2006年初めから実施と言わずもっと早くから表示しろ。

 一人暮らしを開始してしばらくたつある日、私のもとに母より電話が。

   元気ですか
   野菜は食べてますか
   ちゃんと栄養は取ってますか

   安いのでバナナでも食べるといいですよ

 お母ちゃんの愛情を感じた瞬間だ。
即買いました。そして食べました。

 直後、気分が悪くなり寝込みました、数時間。吐き気はすれども吐けず。
只ひたすら横になるのみ。

 復活後、凄い剣幕で即電話。
「あー、バナナで当たったんやが。」
「んな分けないやん。聞いたこと無いし。きっと古かったんや。」
 そ、そう、なんかな。

 数日後、きれいなバナナを買いました。日付けも確認済み。

 十数分後、激しく気分を害し布団に横たわる私の勇姿が。コラおかん、何でまかせ抜かしとんじゃ、アン?

 復活後、禿しい剣幕で即電話。
「あー、バナナでまた当たったんやが。」
「んな分けないやん。誰も逝ってないし。きっとあんたの体調が悪かったんやて。」
 そ、そう、かもな。 

 更に数日後。昼食でバナナ少々を食べました。

 暫くの後、椅子に凭れ掛かり動け無い私の肖像がそこに。
しかしこの世には心配してくれる人もいます。

 「どうしたの?」
 「何か、バナナアレルギーみたいなんです。」
 「あー、あるね。僕も、モモアレルギーだから分かるよ。」

 仏に出会った瞬間だ。

 帰宅後、目を逆三角にし即電話。
 「あー、バナナでやっぱり当たったんやが。」
 「あー、そうなんか。しゃあないなあ。これからは食わんときや。」
 しゃあないなあ
 しゃあないなあ
 しゃあないなあ

 えー。

 だからとっととアレルギーの原因になると言わないから私がこんな目に遭うのというのだ。今後厚生労働省はそこいらを真剣に考慮して行動してもらいたいものである。

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フォローアップ:現行Google PageRankとの差異

 昨日のエントリに関して、早速コメントを頂いた。山口さん、ありがとうございます。

これって、GoogleのPageRank機能そのものなのでは?
 とのことですが、コメントを書くと長くなりそう&他にも同じように思われた方もいるような気がするので新たなエントリでフォローアップ。

 うーん、そのもの、と言われると困ってしまう。違う、と言い切れないのは、そもそもの発想がPageRank、そしてそれを実装しているGoogleなら可能じゃないか、と思ったことに由来するので。実際前のエントリの内容はGoogle Japanへ送ろうとしたものの、止めた内容のリライトなんだな。

 まずは現時点でのブログレーティングに関するPageRankの問題点をあげてみたい。1)トラックバックをカウントしている、2)PageRankが実質6段階、3)各ブログのカテゴリ分けレーティングは全くされていない、4)Rankが半ば静的、等である。以下に私の考える対策を述べる。

 1)だが、メジャーブログやメジャーサイトへ上手くトラックバックをかけると、Rankは上がっていくわけだな。拙ブログがPageRank 3というのはどうよ。何かやらかした気分だが。一応私は本文中にリンクしたブログ中心にトラックバックを打つことにしている筈なんですけど。さておき、いわば強制被リンクと逝った風で、ランク以外にも物議を醸している。これはレーティングする場合だと、サイトの解析精度を上げればある程度解決できると考えたので、

Googleの類ならば、本文とトラックバックとは区別できるだろう。
 と書いておいた。さらにトラックバック Pingを管理することができれば、それによって生成されるリンクを動的に無視することも可能だと思う。それがGoogle Newsのトラックバックセンター化のアイデアに含まれている。

 2)だが、パワーブログの幾つかをブラウズしても最大5である。Rankは0からだから6段階というわけだが、そのランクでブログをソートしたサイトはありますか。Rank 5で幾つあるんだいったい。インパクトファクターは0から30位まであって、小数点第3位くらいまでは表示されますが。それはまあもう少し詳しくして欲しいというだけに留めて、、3)のカテゴリごとレーティングというものが前エントリの導入で書いたように必要だと思うわけだ。それらの対応策を後半で述べておいた。

 4)は印象ではあるのだが、一度上がったランクはあまり落ちないこと、そしてランクの高いサイトからリンクされると少々のことでは変化しない、というのが感じられる。レーティングは月単位で『カテゴリ別に』刻々と変化していて欲しいわな。新規ブログの伸び盛り加減とか見て楽しめそうだし。あるブログで今まで低かったカテゴリレーティングが急上昇したら、中の人に何かイベントが起きたんじゃないかと勘ぐれたり。英国人ならそれにベッティングするところか。

 ある意味ブログへ特化したPageRankの構築みたいな案だが、叩き台にでもなることがあればこれ幸いと云うことでー

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ブログのレーティングに関する一案

 拙ブログを海溝に沈めてしまうような方法論である気もするが、それなりに考えたのでー

 そもそも隊長のエントリを読んで考えたことに始まるわけだが。既存のサービス、Mybloglist、BlogPeople、Blogshere、等は、そのブログの人気やPVを反映してはいるが、個別のカテゴリの読者にとっての有為さを表す指標には成り得ていない。PageRankも然り。その切込隊長のブログにしても、本人は社長ブログでもあるはずと言い張っているが、私を含め、ネタとしてしか受け取らない。更にいえば、禁断の愛に悶える青年が何の因果か舞い込んでも答えに足りうるものは万に一つも無い。週刊!木村剛にゲームの情報を探しに逝くのと同じようなものである。青年の場合はその純潔さに勇気づけられるかも知れないが。このように、自己申告のカテゴライズは客観性に乏しく、レーティングどころの話ではない。

 上記の木村剛氏は一つのエクスキューズとして、ブロガー新聞を提唱し、賛同する有志ブロガーが「手作業で」ブログ記事のエディターをこなしている。いずれは草の根とか参加形ジャーナリズムと言うのに育つのを目指しているそうだが、目的はさておき素朴な疑問を感じる。育つと言うことは、ポストされる記事が累乗的に増えていくことを意味するが、どうやってさばくのかと。特に物理的な時間の確保を。そのブロガーのエディターとしてのスキルが優秀であるほど、殺到するわけだ。本業はどうすんだをい。しきい値を設けるのは一つの手であるが、それでは草の根でなくなってしまいます。

 まあ、そちらはそれで頑張って頂くとして、そういう熱心さに乏しい私は、インパクトファクターとして知られる、学術雑誌のレーティングの方法論が使えるのでは無いかと考えたのである。ある面機械に依存する方法ですな。楽だし。その後カテゴリ分けの方法についても論じる。

 インパクトファクターの詳細はこちらとかこちらを御覧頂くとして、概略を引用すると、

引用回数が多い論文ほど、科学の発展に貢献し、すなわちインパクトの高い研究であるという考え
国立成育医療センター研究所 成育遺伝研究部
に基づき、各学術雑誌の各論文の被引用回数を調べ、経時的に処理したデータベースを構築した。そのデータベースから、学術雑誌のレーティングを行っている。無論、賛否両論のある方法ではあるが、現在では一定以上の評価を得られている。旧帝系大学教員の査定とか。

 具体的には、学術雑誌を個別のブログ、各論文が一つ一つのエントリとみなせばいいと考える。被引用回数に相当するのは勿論他ブログでの被リンク数。Googleの類ならば、本文とトラックバックとは区別できるだろう。一月、三か月のスパンで解析すれば、登り坂のブログや、マメなブログ、等のインデックスは数値化されて示される。読者はそれを参考にすればよい。

 被リンクの大本がどのジャンルのニュースかを解析すれば、各ブログの得意カテゴリがある程度推察できるわけだが、続けて、更なる発展形を考えたい。

 それは、各ニュースサイト、特にGoogleニュースの各カテゴリをブログ化(と言うよりむしろトラックバックセンター化)し、記事を引用する際にはそこへもTBをかけておくと言う形だ。そこに打たれた記事は一月後にニュースサイトからは消え去っても問題ないと考える。

 そして、そのニュースサイトのin-frameでブログの記事を表示し、そのブログの記事について"vote"できるようにするならば、レーティングの評価軸を更に追加すると共に、サイレントな読者層も巻き込めるだろう。ノイズを減らしたければ、TypeKeyなどの認証をつければよいだけで。これがアメリカであるならば、"vote"の際にPayPalを使い、Google News / News Site / Bloggerでそれをシェアすることで、BETAの表示も外せると思うんだけどな。

(11/16 11:00追記 コメントを受け、拙案とPageRankとの差異についての補足を次エントリに記したので、参考にして頂きたい。)

(11/17 4:57更に追記 BulkfeedsTechnoratiなどのサービスをベースに行うといいのかも。)

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Der Freischütz

心せよ

亡霊を装いて

戯れなば

亡霊となるべし


Reference : HELLSING(on Wikipedia)

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お狐さまへシフト

 Firefox 1.0を導入したわけだ。ライブブックマークの為に、Caminoから。

 いや、これは便利だがや。速いし。RSSフィードって言うんですか、一回使うとやめれまへんな。ブラウザ内臓型だから、連携がええしな。iBook 500(Dual USB)320 MBでも快適やし。

 つーことで、今日からミーのお薦めブラウザはFirefoxと1.0と相成りましたんで。

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ワクチン準備するから金寄越せやゴルァ

 いや、私が逝っているのでは無くてWHOが。

Global flu pandemic, we need to prepare with a model vaccine, WHO
(Medical News Today)

 トリインフルエンザに限定した話では無く、インフルエンザ(flu)の流行は警戒しないといけない。そのためには当然、ワクチンの準備をする必要がある。ワクチンの絶対数の不足しているアメリカでは洒落にならん危機感が持たれているのだが。大丈夫かい日本は。

 ただ問題があって、いくつかある流行性のインフルエンザのタイプごとに効くワクチンの種類が違う上に、ワクチンの準備に時間がかかると来ていた。後手に回ると意味ないし。

 今回のWHOの報告曰く、今や流行前にワクチンを手に入れることが可能となった。後は大量生産させるための資金だけが問題だ、と。素晴らしい。

 確かに準備には金がかかるわな。さあとっとと金を出すんだブッシュ。

 それ以上にもっと警戒しろよジャポネ。

参考:メモのflu関連記事クリップ

追記;ワシントンポスト紙でも警告してますた。
WHO Meeting Warns of Flu Pandemic(Washingtonpost)
こっちではアジアのトリインフルエンザに関して怖いこと逝ってます。


"We have in Asia an H5N1 virus which is ready to cause a pandemic."
Klaus Stohr, the leader of WHO's influenza activities
 いつ流行してもおかしくないと逝っとるんだが。私の予想では日本では東南アジアでの流行後3年以内、かな。初めは南方から、そう九州だな。外れて欲しい予想だ。

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実録・親不知抜歯記

 歯医者へ行くのが好きな人は殆ど居ないと思うのだが、行かざるを得ないという、それはそれは悲しく辛い事実が存在するのも世の常である。

 ○発覚

 十年以上前、顔でソフトボールをキャッチし、奥歯が欠けたことがある。その時レントゲンを取ってくれた歯医者が、いい加減親不知抜きやがれ早く抜かんとわしゃ知らんぞゴルァ、と心優しく逝って頂くのを真摯に受け止めてそのまま生活をしていた私。何の気無しに左上の親不知を指で触ってみた。

 指先にエッジな感覚が。丁寧に触ってみると禿しくえぐれている。目には見えないがどう考えても虫歯。痛みは全く無いが、放置しておくにはあまりにえぐれ加減が禿しい。諦念とともに歯医者の存在、さらに親不知抜歯にともなう悲劇の数々(伝聞)が脳内に満ちた瞬間だ。まだ泣くには早いぞ私。

 ○調査

 しかし事実を放置して良い段階は過ぎ去っていると思われた。ここは対策を立てるべく調査だ。私の誇る情報網を駆使して、知人数名とグーグル先生に対して精査を行った。歯を割る、って何ですかそれは。顔を砕くんですか、四本あるんですよ。それだと私は渾沌のようにしんでしまいます。全身麻酔とかは無いんですか。挫けそうになった私は再びエッジを保つ親不知に触り勇気を奮い立たせる。頑張れ私。

 近所の歯医者の評判がよろしいのでそこへ逝くことに。

 ○宣告

 初診ゆえ待合室で長時間待たされる。気分はルイ十四世。知らんけど。時間が訪れ、あの倒れる椅子へ。大人な私は落ち着いた振りをして状況を説明。レントゲンを撮られる。その後診察。上二つの親不知は簡単に抜けるが下二つはうちでは厳しいんで大学病院でしないと駄目かも、って全部抜くこと確定ですかそうですか。うちひしがれる私を意に介さず先生はー

一日一本ずつになるんで、今日はどっちにする?
 え、今日は問診だけだと思ってたんで心の準備というものが私の中に未だ成立しておらず人間と言うものの本性は(ry

 全能力を駆使した懸命の説得の結果により、次回へ持越し、他の軽い虫歯と歯石取り等をしてもらい帰宅。次回は三日後。

 ○執行(I)

 ルイ十四世気分は続く。本日か。と重い足取りで歯医者へ。予約していたためあっさりと例の椅子へ厳かに鎮座。あのー、何故大工道具がそこに並んでるんすかね。それは私にとって何を意味、と考えていると先生がやって来て麻酔を打つ。数本打たれ、暫くして当該の歯を揺するような感覚。麻酔が効いていて痛く無い。顎に圧迫感が加わりメキ、と言う音を聴いたと思うとすぐに圧迫感が無くなる。抜けましたよ。と先生の声。あっさり洗浄が済んだあと、抜いた歯を先生に見せてもらう。想像以上にえぐれた親不知がそこに。当然要らないので処分してもらう。痛み止めと抗生物質、次回の予約をして撤収。意外とあっさり。脱いた日でも治療費は千円程。

 晴れ上がったり発熱したりする人も居るらしいが、私は殆ど無く。左上に続き、右上も同様に抜歯。右上は矮小とかで更にあっさり。はっはっは、みんな親不知如きで何を恐れているんだ、子供だなあ。

 ○治療

 下の親不知が斜めに生えているせいで、隣接する奥歯が虫歯になっているとのこと。しかも横から進行したため一本は神経を取らないと駄目とか。聞いてないよママン。未だ下に二本残っているのでばっくれるわけにも逝かない。言いなりになること一月。歯の中の神経を除去して薬品で完全に殺すのに手こずる。その後保険適用の銀歯を被せて治療終了。さあ、残りの親不知。

ウチでは出来ないから、大学病院の紹介状書きますね。
 どう言うことですか先生。言いたいことがあるならハッキリ言って下さいよ!(言ってます)

 大学病院で治療かあ、私も偉くなったものだ(現実逃避)。

 ○執行(II)

 ドキドキの初大学病院。やはり初体験は緊張するものだ。初診はレントゲンの後、穏やかな物腰の若い先生。本日は治療計画をお話します、と説明を受ける。一本抜いて、落ち着いてまた一本だと。何でも良いぜ、こちとら俎板の上の鯉よ。どうかよろしくお手柔らかに御願い致します。

 一週間後、一本目。例によってイヤな椅子。横になると口の辺りを何かで拭かれる。消毒らしい。そして顔に口の部分だけ開いた緑色の布が被せられ、周りの把握が出来なくなる。恐いよ怖いよ。麻酔を打たれ、また顎に圧力が。え、終わったと思いきや何か電動工具の音が。痛くは無いが周りが見えないんでよく分からないんですけど。そして再び圧力と軋む音が。圧が無くなって布が取られる。何かねじの入った親不知を見せられる。奥歯と接する部分を削って、そこへアンカーを埋めて抜いたそうだ。土方仕事だなおい。

 抜歯の後の穴は何か黒い糸で綴じられていた。一週間後に除去するそうだ。ふーん、思ったよりは楽かも。治療費が5千円と激高なのに啞然。目を皿の様にして明細を見る。口腔外科による手術。ああ、手術だから高いのか。そうか、ふざけんな、もう一本あるんだぞゴルァ。抗生物質、痛み止め、イソジンを貰って帰宅。

 一週間後、抜糸。あの椅子に座ることも無く口を開いてちょんちょん、で終わり。次の治療日を決めて即退散。あと2回。

 最後の一本。先生の横に頼りなげな兄ちゃんが。インターンらしいが一抹の不安。あの椅子で待つ間、両隣りのレントゲン写真を眺める。一人のレントゲンを見て戦慄が走る。顎の先の方に立派な歯が写っているんですけど。怯えているとインターンがやって来て麻酔を始める。効いた頃合いになって先生も訪れ、緑の布を被せられ、術式開始。ドリルの音。

 アガガガガガ。激痛が走る。インターンがあらぬ場所に麻酔を打ったため、目的の場所の麻酔が効いていなかったようだ。布の下から伺う所によるとだが。先生に怒られるインターン。先生に謝るインターン。私が尊厳無き実験動物になったと感じた瞬間だ。大学病院はこれですから。結局麻酔を数本追加し、抜歯と縫合。今度は二つ割りにして抜いたらしい。兎に角口を開ける時間が長くて疲れた。麻酔で痺れてるし。

 術後の説明と抜糸の日時を先生と決める。申し訳無さげに立っているインターン。いいから次に生かしてくれたまい。実験動物の願いだ。再び激高の治療費を払い、お薬一式を手に帰宅。

 一週間後、抜糸。バイバーイ。もう来ねえよ。


読者へ

この手記をもって僕の親不知持ちとしての最後の仕事とする。
(略)
遠くない未来に、親不知というものがこの世からなくなることを信じている。
(略)
なお、私が親不知持ちを卒業すことを心より喜ぶ。

Giraud

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はてな祭り継続中Plus

 はてなの個人情報登録の件は、状況を見守っていた(放置、ともいう)ところ、なるほどね、と思える見解が隊長の所で披露された。さて私はー

 さらにどーでも良さが増した、はっはっは。だって私は楽天に登録しているんだもの。最近はポフェッショナル絡みでメールが更に怒濤の如くやってくるし。個人情報だだ漏れってやつですか。そんな状況下であるからして、当然メモに書いた様に、2の住所登録を選択制にするをチョォイース。面倒だから別に登録はしないと思うが。あっちに書いた様に、素直に

「すまん。個人情報くれ。商売がしたいんだ」
を逝ってくれるなら登録する。その潔さに、ガチで。そしてニフチーとも合併だ。許す。

 まあ、お見合いは互いの条件がつりあわないとね。それが純潔で知られる若手投資家に相手が見つからない理由の一つだろうが。

 どうも祭りははてなのみならず、生扉でも別の祭りがあるようで。勇み足でエントリ消されちゃたまらん罠。前にNAVER祭りってのもあったな、そういえば。

 ココログはそういう時は非表示にするのみに留めるよう、私から厳重に申し付ける。どうかよろしくお願いしますこの通りで御座います。

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すでに私の中で風化しつつあるゴッゴル問題

 今の状況

 そういえば拙ブログのタイトルも同じようにして決めたなと。初代月ノ者、二代目月ナル者共々。

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お買い物〜私にとっての議論の原点〜

 何の因果かブログにおける議論についてなどと偉そうな題の連載を初めてしまった私であるが、その原点はいたってシンプルななもなのである。

(AM 4:31 文章に少し修正)

 私は大阪に生まれ、四半世紀をそこで過ごしたのだが、幼少期は下町で育ち、ある程度大きくなった頃には多分にもれず日本橋に入り浸っていた。そして限られた小遣いで欲しいものの中から、悩んでこれ、というのを買うこと煮ならざるを得なかった。最近は減ってしまったが、電器屋、特に小さな店では交渉が可能であった。要するに「値切る」ことができた訳だ。また、常連になると、おまけを付けてくれたり、入荷情報を教えてくれることもあった。「馴染み」へのサービスですわな。今だとフリーマーケットがそれに当たるかな。

 この「値切り交渉」と「馴染みへのサービス」を両立させようとすることが、ある時から買い物の際の楽しみの一つになっていた。

 売り手としては、言い値である正札で買ってくれるのが、最も利益が上がる。但し、買い手の資金が尽きると続かない。また阿漕な商売と思われると評判が落ちてしまう。買い手であるこちらは、当然ながら出来る限り安く買いたい。但し足元を見過ぎると次から冷たくあしらわれる。おお、何だか経済学っぽいふいんき(←何故か変換できない)。

 最適な結果(トータルで安くあげる)を出すため、色々と考え、いくつか自分なりのルールをたてた。
1)追いつめない
 仕切値を色々と調査(*)し、そこに利益を少し含ませた値段で決着すれば良し、とした。完膚無きまでに追いつめる交渉は次がありません。何より楽しく無い。
2)強気に出ない
 買い手であっても、関係ない所で相手の気分を害するのは得策ではない。逆に強気な態度の店ではこちらが体よく退出することもしばしばだったが。
3)安いものでは言いなりに、高額商品では確りと交渉
 どうでもいいものにプライドを賭けても何の意味も無いわけで。トータルで安く買えないと。
4)まめに通う
 やはり見知った人間には甘くなりがちで。実際の所は買い手側の資金状況や求めるものの方向性が伺えるからだと今になって思うが。こちらも無形の情報を提供していた訳ですな。

 こうしたものを念頭に置いて、買い物を楽しんできた。私の想定しているブログにおける議論というのも、このようなものであって欲しいと考えている。立場の異なる他者間で最適な結果(合意)を求める為に、念頭に置けば良いんじゃないかと。そこで上記を翻案してみる。
1)意見の全てを通そうとは考えず、譲歩点を想定しておく。それ以上は御の字ということで。
2)偉そうな口調は互いに血圧が上がってしまう。脊髄反射禁止。血の気が多くなった時は、風呂入って寝ろ。
3)言葉の定義等ではなく、言葉尻をあげつらうのは方向がずれてます。最低限通したい部分はどれですか。相手を黙らせるのは目的にあらず。
4)相手の情報は分かる範囲で調べよう。具体的には過去ログを嫁。全てにおいて全く違うことはまず無いので、落ち着いて同じような視点を探そう。同意できる点ははっきりと押えておく方が何かとよろしい気が。喧嘩腰な態度を続けてももたらすものは殆ど無いと思われ。

 深刻な議題であっても、楽しめる余裕のある姿勢が建設的議論に繋がるんじゃないかと思っている。まあ、少しは痛い議論が減ることを願いつつ本エントリを閉じることにする。

*欲しいものを数カ月色々と見て回っていると大体底値の見当、或はバーゲンでの販売価格の目安(プロパー商品だとこれくらい)は付いてくると。

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右巻きはライフサイエンスに弱いのかという疑問

 何故読賣はこうもライフサイエンスに弱いですかと小一時間(ry

 タイトルからして大暴投。つかみとしては最高峰。「RNA注射でコレステロール減少、米独がマウス実験」分かっている人間ならば、こう書くはず。

特殊なRNA注射でコレステロール減少、米独がマウス実験
RNA干渉法でコレステロール減少、米独がマウス実験
 と。字数制限が問題ではないのがお解り頂けますね。そして止せばいいのに記事はこう始まる。
 RNA(リボ核酸)を静脈注射することで、血中のコレステロールを減らすことにドイツと米国の研究チームが成功した。
 RNAを利用して病気を治療する試みは世界中で研究が進められているが、この方法を使えば、今後様々な病気の治療に生かすことができそうだ。
 笑いとしては畳み掛ける丁寧さがイカス。何か、健康食品で売ってるRNAを飲んでも病気に効くような表現だ。この後の文(多分配信されたものと殆ど同じ)はそれなりに正確に書かれているのだが。

 ちなみに、コレステロール値を上昇させるタンパク質の生成を抑える働きをする特殊な構造のRNAを静脈注射すると、結果として血中コレステロール値が下がった、という話。この方法は「RNA干渉法」と呼ばれ、病気の原因となる遺伝子をねらい撃ちで抑えることが可能なので、様々な病気の治療に使えるんじゃないか、と期待されている、っと。

 下の二つのパラグラフはまあ、そのままで良いんじゃないか。重要なのは最後のパラグラフだけだが。RNA干渉法*ってのはいずれノーベル賞を取るし、今ベンチャーがそれをネタにしまくってるからメモっとくのも吉でございます。

 まあ、読賣の記事はオリジナリティを出そうとして、蛇に足を書き足したような話で。

*RNA干渉法:RNA interference、RNAiの訳。短いRNAを二本鎖の対にしたものがその配列を持つ遺伝子のRNAに対してだけ働きかけ、分解してしまう現象。ある特定の遺伝子の機能を抑える方法としては、他に影響を及ぼしにくいという点で医療面からも期待されている。

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私が好ましく思う人々について

 誰と誰、と指定して迷惑をかけたくないし、違うわボケとかうるせー馬鹿、お前にだけは(ryと云われても困るわけなんでその辺りは御了承を。

 何時の頃からそう考えていたのかは定かではないのだが、話せばわかる、との物言いに激しい抵抗がある。話しても分からない連中は人外認定だから逝って良し、と云うことですか。それを頭から否定する私は凄い勢いで逝かされる側になってしまうんだが、そんな逝き方はしたく無いし。故に私はこのテの表現を吐かれる連中の対極におられる方々に惹かれるわけだ。分かり合えない人が存在し、その場合には話をしない限り、わかりあうことは無い、と云うのなら納得するのだが。

 ではそれは何か。大げさかも知れないが、眼差しのナイーブさ、だと思う。たとえどれほど優秀であったとしても、神ならぬ身としては、自分の見ているものは氷山の一角でしか有り得ないのだが、見たものが全てだ等と思いこむこと無く氷山の一角である可能性を想定し、考慮して行動していること。たとえ果ての無い行為であると知りつつも、絶望すること無く、全貌を伺おうと前へ進み続けること。無論時折挫けることがあるのだろうが。海外在住経験者にそう感じとれる方が多いのは気のせいですか。

 書きながら、父の言葉を思い出した。

これでいい、と思ったらそこで人間は止まるんや
と。色々と御免よパパン。

 そのナイーブさをコアにして醸される雰囲気と云うものがある。言動の他者に対する謙虚さ、とでも言っておけば良いのかな。主張に関しては当然譲れないし、譲る必要もないのでそれは別として。それに接した時、私は快い空気に包まれる。河原に並んで座り、同じ方向を見て似たようなことを考えているような、そんな風合いの。

 謙虚さからほど遠い私では全くの幻想に過ぎないのかも知れないけれど。

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PulpFictionその後

 満を持してLiteの導入を試みたわけだったが。

ファイルを展開して起動。

 ......起動しません。_| ̄|○

気をとりなおし、高らかに連続Wクリック!

 ......起動しません。_| ̄|○

根が謙虚な私はサイトへ逝って良くブラウズ。

 10.3 or laterと書いてあるとです......
 僕のiBookは10.2.8だとです......
 今OSのupgradeできない状況なんです......

まあ、未だ暫く猶予あるしな。きっとあれは未だ酸っぱい葡萄なんだよ、そうだ、そうに違いない、ね。


......orz

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ブログにおける議論について(4)〜Introduction〜

 さあ、イントロの時間です。ええ、半ばムキになってます。やめろと言われても止めるもんか、へん。

 当初の計画通り、既存のツールの比較から始めたい。指標としては、これも当初述べた双方向性。

・メールマガジン(メルマガ)

 一人、あるいは特定のグループによる発信を購読者が受け取る型。当然ながら、発信者から購読者への流れが強い。購読者から発信者への質疑はメールによる私信という形を取らざるを得ないため、途中過程に不明瞭な点が残ることもあり、議論ベースとして成立しがたい。また、無料メルマガ等ではログがウェブ上に残されてたりするが、有料メルマガではない場合が多い。発信者の発する情報を入手するのには最適。(参考)

・メーリングリスト(ML)

 登録メンバー内で全員が発信者かつ購読者という型。双方向性は保たれる。議論が発生した場合、対象間のみならず、議論への関与を望まない第三者的メンバーにもメールが届いてしまう。メンバー数、テーマ等にもよるが、複数の議論が同時発生した場合、多くのメールが飛び交い、煩雑なうえ、当該議論を望まぬ第三者的メンバーにも煙たがられる。ログに関してはメルマガに準ずる。

・掲示板(BBS)

 管理人の姿勢によって変化する面もあるが、基本的には閲覧する全員が発信者で購読者。双方向性は保たれる。全員が等しく発信者である故に、本来2〜4人でやるべき議論に多くの購読者が制限無く加わり、議論の方向が迷走し散逸する、所謂「荒れる」ことが起きうる。これを回避し、議論を円滑に遂行するには議題にもよるが、管理人の手腕が問われる。これはブログのコメント欄においても当てはまる。HTML形式でログが残される場合とそうでない場合とがあるが、基本的に管理人次第。時系列にコメントが並ぶタイプのBBSでは、議題外のコメントが挿入されることもあり、閲覧に煩わしさを感じることもある。スレッド形式では問題ないが。

・ブログ

 閲覧する人間のうち、ブログオーナーは自ブログでのトラックバックによる発信とコメントでの発信の両者を選ぶことが出来る。その他はコメントでの発信、若しくはコメント&自HPでの発信となる。いずれにおいても双方向性は保たれる。トラックバックでの発信はコメントでの発信と異なり、議論相手と発信者双方のブログに明示的にログが残る故、参照が容易い。またコメントを書き込むことに比べ、心理的なハードルが存在するためか、議論の参加人数を限定しやすい。ブログとHP間の場合もこれに近いが、HP側に相手の見解のサマリが否応無しに表示されることが無い点が異なる。コメント欄中心の議論は、いわば議題と管理人の見解が提示済みのBBS、と見ることができる。この場合はBBSの性質が強くなる。

 これらの特性を俯瞰すると、BBSとブログが議論に適したツールであり、優れた管理人の存在を要求しない点と両者の見解を参照しやすい点においてブログに一日の長がある。また、発信者が自ブログという、BBSで言う所の固定ハンドルネームの拠点を持続的に構えている為、たとえ匿名であったとしても、発信者の視点や議題を含む関連項目に対する素養、立ち位置などが把握しやすく、議論の展開を進めやすいことが利点であると言えよう。

追記:Gree、Mixi等のソーシャルネットワークサービス(SNS)に関しては、私がご縁が無いという重要な理由のため言及しなかった。よく分からんわけだ。

 つーことで、ブログのヨイショが済んだので、次は本題へ逝きますぜ。

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Nuovo Buddhism らしいです

 魔除けを兼ねるトリコロールの腕輪を見て、通販サイトへ逝ってみた。

 ヌ ー ヴ ォ 仏 具 ですよ奥さん。

線香・ローソク・しきみの本質を見極めたからこそ誕生

新世紀の開幕に合わせてデビューしたヌーヴォは従来の仏具のイメージを一新。宙に並んだお線香やランプのようなローソク、それらのための仏具が、お仏壇周りを華やかでスマートにしました。

ヌ ー ヴ ォ 仏 具 流石○価。仏壇があさっての存在へとランクアップ。これで学会スメルも薄まること間違いなし。知らんけど。

 音楽・本・食品関係も剥けてます。お勧めは外から見た創価学会。ツッコミどころはわかりますよねー。当然出版は第三文明社。どうでもいいから誰かアマゾンにレビューを書いてやってくれ。

 現実逃避にはピッタリでございました > ウエスギ様

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どうしよう。

 はてなを。

 アンテナが便利で使っている私としては。メモは兎も角、何処かへ移せばいいわけで。

 匿名性や個人情報がどうのと云うより、あのツッコミまくられの緩さを承知で契約するのもなあ。暫くは様子見しながら、アンテナ代わりを探しますか。

 差し当たり、こちらで紹介されていたPulpFictionを使ってみることに。勿論、PulpFictionLiteを。

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三題噺〜It's Japanese Style !〜

 そろそろ祭りも風化しつつあるので後だしじゃんけん的クリップ。

 島田『司会者』絡みで。大石さんのコメントを参考に某憂国コラムニストの日記の検索をかけてみた

金金金。すべて金なのかね。「稲垣吾朗メンバー」と同じココロね。
2001年 09月 04日 (火)

ジャニ−ズ支配に配慮のワイドショー「稲垣吾朗メンバー」に爆笑。暴力団員もつぎがら「メンバー」と書けよ。オカマが支配する世界にろくなものはないのは宦官暴虐の中共の歴史が語っている。
2001年 08月 28日 (火)

勝谷誠彦の××な日々。
 えー、流石、君子は豹変す、といったところでしょうか。綸言汗の如し、とか言ってはいけない。三年もたってるんだし。はっはっは、大人だなあ。

 島田『司会者』にはしびれさせて頂きましたっす。涙、自粛、「ゆがんだ正義」、私の琴線に触れる言葉を三つそろえて下さるとは。これこそニッポンのあるべき姿。氏ね。

 正義、と言えば、私の父が、そりゃあもう、正義感の強い方でして。よく義憤にかられて、怒り散らしてました。素直な私は時折問いかける訳で。

「何が許せんのん?」

と。最愛の我が父は、

「俺の正義感が許せんのや!」

と凄い勢いで泡飛ばしてました。

 ある日、いつもの如く正義のオーラを身に纏っている父に、つい言ってしまった一言が。

「それは、自分の気が済まんだけとちゃうのん?」

「・・・」

 ごめんよパパン。その後も何度となくつっこんだけどさ。パパンのお陰で正義感を実装しないで育つことができたから感謝しているよ。

 何が言いたいかというと、「ゆがんだ正義」と云うのは用法がおかしいよと、頭痛が痛いとか腹が腹痛だとかと同じように。

  

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本当はこういうの中心のつもりだった

 Made in Japan のキャビアが出荷されたそうで。(毎日新聞)

 キャビア、とくればやはりシャンパーニュ。いやマジで。去年それが真実であることを知りましたですよ。正月に家で食わんからと逝ってキャビアを持たされた。冷蔵庫で暫く放置していたが折角なので買ってあったスパークリングワイン(Gratien & Meyer Cuvee Flamme Rose)と一緒に賞味。

 何ですかこれは。

 不思議にしっくり来る訳で。嗚呼これがマリアージュ。今までの俺が間違っていたよorz

 ええ、世間様で言われているのは伊達ではなかった、と言うことで御座います。ただ、今回はワインがキャビアに負けていたような。やっぱシャンパーニュっすかね。

 と、言うことで、お薦めと飲んでみたい奴リスト。サンタクロースとか言う偽善者出しゃばる季節も近いことだしな。前にも書いた気はするがそれは忘れて。まずはお薦めから。
1)Krug Grand Cuvee
圧倒的。酒関連の専門誌や一般紙のシャンパーニュ特集には欠かせないにも関わらず、料理雑誌の特集では見たことがない不思議さ。料理が負けてしまう訳だね。この料理人泣かせが。鰻に合うらしいよ。(訪問記
2)Salon
減点法で100点が付くような、そんな繊細さを備えた代物。料理雑誌にもよく顔をだしてはりますえ。(訪問記
3)Alfred Gratien Cuvee Paradis
貧乏人のKrugとは失礼極まりない表現だ。ただ、Krugに似たところはある、あちらとは違い、優しさを感じる。アッサンブラージュの妙か。まさにParadise!。ちなみに私はこれが好き。

 次に飲んでみたいぞリスト。
4)Jacques Selosse
マニア絶賛その1。ビオディナミ(英語だとBio Dynamics。大雑把に言えば自然農法)で作り出される少量、高品質シャンパーニュ。(訪問記
5)Egly-Ouriet
マニア絶賛その2。ピノ・ノワール種が凄いらしい。(訪問記

 最後に番外。普段はこれがお薦め。
6)Jacob's Creek
オーストラリアのスパークリング。上の輩に比べ、劇的に安い(千円ちょっと)。飲みきれなくて残しても、罪悪感を感じず、胸を張って飲めるという。同一価格帯では絶品。超お薦め


 どれも一般的なクリスマス向けでは無い所が私らしくて。

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日米合作

 すげー、としか言い様が無い。

 アトマウスってのがあるそうで(via 悪魔日記)。アトムとミッキーマウスという伝説クラスのキャラをキメラとして錬成してしまうという大技。綴命の錬金術師、ショウ・タッカーどころではない。

 しかも十年間続けていると言うから凄い。サザエボンとかはすぐにチェック入ったぞ。よくバレなかったなと関心してしまう。人気が無(ry

 あまつさえ展覧会を開くとか。ねじの飛び加減に後頭部を鈍器で殴られたような爽快な気分になる。何と言うか、これは30分は死ねるインパクトだ。起きてこない方が幸せだぞ私。

 いや、さてもあの国は偉大で。

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私にとってのモラルと言えば

これ

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堀江社長に提案する

 新潟地震に義援金を寄付しません?1億ほどポーンと。経済政策にパニッシュ!ついでに。

 このエントリに書かれているのはビジョンとしていいんじゃないの、と思うんだが、その中長期的政策はさておき、目の前の事態への対応として。

 球界への参入が受け入れられなかったのは残念なことだと思うが、頭を切り替えて準備していた資金の内一部を新潟へ男前に。1億というのは行為のインパクトを考慮した額。偽善だとかの声は勿論出るだろうが、現地においてはありがたいものだ。神戸の震災で数十万の損害(知人も失ったが)を被り、またそこで多くの被災者を見て来た一人として、そう思う。高楊枝で済む人は多くは無いし、本当に困った時に助けてくれたことは、後々まで覚えてるものさ。

 寄付のみでは無く、時折訪れて人々を励ますと、ライブドア社の更なるイメージUPにも繋がると思うが。売名行為で良いんじゃあないか、会社は慈善団体では無いんだし。新潟の復興の際にも何か恩恵があるかも知れないよ。何より活性化。

 まあ、どちらかと云うと長期的な投資、といった捉え方で。

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[書評以前] ニッポン経営者列伝 嗚呼、香ばしき人々

 現代の吉田兼好が書き記す人物評。ちなみに著者をやんちゃさで捉えるならドグラ星の第一王子

 この著者の立ち位置が普通有り得ない。

本書では、私の得意とする市場から見た企業、経営者の評価を基準に、もし私の上司がこの経営者だったらという視点から、多くの起業家、経営者を取り上げている。

その属性を備えた方はそう居ませんて。この多面的かつ独自の視座から繰り出される軽妙な月旦評。お好きな人には堪らない。取り上げられた人も堪らない。お陰で単行本化の際に削られたものがあるらしい。全然分からないが。そして文章をもり立てる金子ナンペイ氏の肖像画。まさにシナジィィィィィッ!

 気を鎮め、すこし抜粋。ファーストリテイリング会長の件。

歴戦の勇者である糸井重里氏の破壊的なヨイショパワーには抗いきれずに『個人的なユニクロ主義』(朝日出版社)なる見事なヨイショ本を出され、柳井氏の密着取材を通して糸井重里氏がいかにしてユニクロの新規事業プロモーション利権を手中に収めたかが克明に記載されています。今すぐ古本屋へ急げ。
只今アマゾンで269円で御座います。強調は例の如く私の手に拠るもの故あしからず。全く関係無い話だけど、金持ちになると文化ゴロがたかってくるらしいです。元コピーライターとか元作曲家とかが。大変ですね。

 さて、何故私が著者を吉田兼好になぞらえるか。隠居と自称しているのもあるが、生活基盤の類似性とそのスタンス。荘園生活者と(投資による)資産家。直接手綱を持たれているものが無い故の言行の一貫性。吉田兼好もラブレターの代筆をしてたとか云うし。それはゴーストといふものでわ。こちらを読んでさらにその思いは強まる。

 気質的には信長っぽいらしい。どちらかと云えば徹底加減が足利義教でルックスが光秀かと。まあ性格が信長だったら全部そうなると云うわけではないからね。小人閑居して不善を成すと謂うが、この大人のやんちゃ加減を見るに、頭が閑居して遊びまくってるようだ。その生活でまだ上のギアがあるのかよ。

 で、ここからは極めて私的な希望になるのだが、是非見てみたい組み合わせがある。もう一人存在する在野の賢人とガチな対談を。我が尊敬する超絶の才人である明石先生。明石先生は信長も義教も大好きらしいですし。互いにトップスピード近くで会話できるかと。幸い、両者共に共通の知人であるKQZ師がいらっしゃるようなので、その方を介して是非対談を。懸念としては誰も付いていけない可能性とオープンにできない話ばかりになる可能性か。

追記:隊長がミス慶應コンテストでサラ女史をプッシュされてるが、この本に書いてある様に思い入れ強く投資した場合、凄い勢いの損失を上げている所をみると、コンテストの件も禿しく外しそう。

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永遠の1/8。

 いくら真実を話しても、それが人に伝わるとは決して言い切れないのが世の中である。

 この私の血の中には偉大なるロシア人の血脈が息づいているらしい。母は長身かつ天然茶髪の癖っ毛、唇は薄く色白で茶色の瞳、という当時の日本人の範疇をはみ出した容貌をしていた。今見てもよくわからないので過去形になってしまうが。美人だった、と宣うがそんな自己申告を素で受け入れる程私は素直に育っていない。ひとえにママンの教育の賜物で御座います。母のみてくれはその父の血を強く受け継いだためらしい。祖父の形見のコートがあるのだが、これがまた誂えたかの様に私にぴったりのサイズだ。ちなみに私は178cm、50キロ半ば。推察するに、明治中期の生まれとしては長身の部類だろう。

 この祖父の父親が、不明なのである。戸籍が空欄。出身が福井県というのを考慮すると、上記の結論が導きだされる。私のじいさんはロシア系ハーフ。おかんはロシア系クォーター。従って私はロシア系1/8。ヒャッホゥ。この御方は1/16らしいが、何の1/16かは不明である。

 しかし、しかしだな、誰も信じてくれないのだよ。何故。みんな何を期待している。長身といっても今では普通だし、髪の毛は少し光の当たり様によっては茶色に見えなくも無い、太くフサフサだが。つむじが3つあるのがチャームポイント(額の右手の生え際、普通の位置、左うなじの生え際)。唇は普通。されど瞳は茶色だぜ。ええ、確かに眉毛は太かったりしますが。仕方ねえじゃん。親父の方の血が強かったんだから。幼少のみぎり、母と私が二人で歩いていると、「どこの子連れてんの?」とよく言われたらしいが、私のせいでは御座いませぬ。

 もっぱら父、更に言えば父方の祖父に良く似ているらしい。えー、じいさん高らかに禿なんですが。

(追記 11/12、16:15)タイトル修正。そして重大なことを書き損じていたのでここに記す。私の髭や髪の毛に時折赤毛が混じっているのが1/8ロシア系であることの証拠を強調しているといえよう。割合については問いかけることを禁ずる。

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土地の認識に関する重大な差異について

 以前私は小田原に住んでいたわけですよ。

 で、住み始めた当初に横浜の友人を呼びました。駅に迎えにいって、再会した初めの言葉が、

ここ、何県?

 ・・・神奈川県です・・・多分・・・横浜と同じ・・・
 駅を出て、鷺と遭遇。
で、ここは何県?
 ・・・神奈川県です・・・きっと・・・
 三年間、二度と小田原に遊びに来てくれませんでした。私は何度も逝ったにも関わらず。

 結論。小田原は静岡県らしい。市外局番は熱海市と同じだし。富士山良く見えるし。
良い所だったですよ。箱根のターンパイクとか椿ラインとかをとろとろ(ここ重要)バイクで走って楽しかったし。ツナギの方々が凄い勢いで抜き去っていくこと。何故制限速度20キロの所でぬわキロ出しますかあなた方は。私はほえキロしか出していないというに。

 余談ながら、どうも世間の認識はそこの住人とは隔たりがあるようだ。ちゃんと地図を嫁。そこに確りと書いてあるだろうがホンマに。滋賀県が琵琶湖の中にあって、県外に出るにはミシガンでなく琵琶湖大橋であるとか淡路島のことを普通にラピュタと言うこと等も知られていないようだし。

 更に余談。地図と言えば国土地理院だが、地図閲覧サービスのお名前がウォッちずってのはどうよ。

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B・S・E! B・S・E!

 神経組織や副腎から異常プリオンが検出されたらしい。(読売)と言っても症状が進行して死んだ牛で、しかも量的にはちょっとだが。症状が進行すると、色々な部位でも異常化が起こるようだ。まあ、そんなもんさね。

 これでまた全頭検査が〜、のアタマワルイ声がでかくなるんじゃあ無かろうな。見直すべきポイントがあるとすれば、記事でも少し触れられているSRM(特定危険部位)除去。付け加えるとピアシング。断じて全頭検査では無いのであしからず。


 参考リンク
・独立行政法人・動物衛生研究所の見解(ここここ
・安井先生の解説(ここ
・池田先生の解説(ここここ
・切込隊長BLOG(ブログ)の関連エントリ(ここ)(コメント欄がお薦めw、長いけど)
・日常/非日常Blogの関連エントリ(ここ)(池田先生のことはここ経由で知りました、さいもんさんに感謝)
・私が以前に書いたエントリ(ここ

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やっと腑に落ちた。

 何故木村剛氏がここまでブログを熱心に続けるかとの十年来の疑問が。ありがとう、隊長

 すべては本業のために!ということね。いい感じで御座います、ゴーログ。前から感じてはいたんだけど、どうも自分の中での説明がつきにくかったので。以前より引っかかっていたことのひとつに、前のエントリでも触れたが、night_in_tunisiaさんのアタックを白地にかわしたことがある。彼の力量ならば、それを取り上げつつもいなす、という手法がとれたかもしれないのに、奥歯にものの挟まった物言いをしつつ凄い勢いで回避。

 その大人な行動に痺れたのかモラルだとかマナーに満ちあふれた取り巻きの方はやんわり増加。モラルやマナーや良心回路が希薄だったり乏しかったり欠けていたりする私はつまらなさを増大させ一時ヲチから撤退。ちなみに昨日の私のエントリは木村氏に目を通してもらうことを狙って書いた文章なのであるが、今回はどうでもいいのでTBは打つものの気兼ね無く。

 弾けた昨日のエントリから一夜たち、落ち着くかと思いきやさらにパワフルな花火が。どうもこれまた隊長のこのエントリによる様だ。煽りも天才だな隊長。新刊買いましたぜ。何よりゴーちゃんのなりふり構わぬ印象が面白い。この調子で飛ばしていって頂ければ毎日ヲチします私。更にファンも増加。知らないけど。

 で、実名を出し仕事の宣伝をしたところで、直接仕事へのフィードバックはかからないのになあ、と思っていたわけだが、隊長がナイスな指摘を。

 しかも、「既存勢力と既存マスコミ」対「日本振興銀行と草の根メディアたるブログ」という実に図々しいアングルまで持ち出して煽ろうと頑張っているのが凄い。「マスコミが絶対正しい」なんて誰も言ってねえだろ。その一方でマスコミが全部間違ってる、まったく信用ならないなんて話されても鼻で笑うだけだ。まさに「マスコミを信用するか、この木村剛を信用するか、どっちだ」とさらに強硬に排中律を強いているのが今回のエントリーのみどころである。

 こういったことを試金石にして、マスコミに流されない強固なフォロワーを構築し、支えてもらうと言うのが目的かい、成る程。ブログでTBかけるという、ある種の積極性をお持ちの方々なら確りと強力にフォローしてくれた上に営業もしてくれるとお読みになられたかゴーちゃん、流石である。あ、引用の強調は私。

 今でも信者、じゃ無かったポジティブな意見を投稿して下さる方、は結構積極的な感じでございますしな。まあ、別に否定しているわけじゃないですよ、信教の自由もあるし。創価学会も共産党も民主党も個人個人で見ればいっぱいいい人がいるわけだし。大作氏はいい写真を撮られていて一度会ってみたいなと思うし、不破氏は富士の裾野に別荘をお持ちになるという点で以前から好意的に捉えているし、某前党首はお遍路さんに逝かれたりするナイスガイだし。金のちゃんちゃんこゲットまで続けて貰いたいものだ。

 勿論、木村氏がそれだけでブログを続けているわけではないと思う。電車男に嵌ったりしているところを見ても、本人としてもブログを続けるのが楽しいのだろうな、と云うのは感じられ、その点については共感している。それと、意図は兎も角、行われている活動の価値とはだと言うことは強調しておかないと。公的年金タスクフォースなどは、何がしかの効果をもたらすことを期待している。個別に評価できない輩は地獄の火の中へ投げ込まれてしまえ。

 百歩譲ってその図式が成立するとしても、その日本振興銀行は要するに木村剛の商売の話だ。なぜあんたの商売をつつがなく進めさせてやるためにブロガーが大挙して既存のマスコミ批判を手がけねばならんのかね。
 そのためのゴーログですやん、もう、隊長ったら(はぁと)。 

 最後になったが、私は誰が何と言おうとゴーログを応援しているわけだからそこんとこヨロシク。

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ブログにおける議論について(3)〜Case study I〜

 牛歩の如く進む予定の(申し訳ない)本シリーズだが、イントロに入る前に、ブログ以前に主流であって、今もそれなりの需要があるメルマガについての例を示したい。

 といっても、某有料メルマガで過去に私が行った質問と、それに対する返事だけであるが。まずはやり取りを紹介したいと思うが、その前に前知識を。気鋭のジャーナリストであるこの方(*1)のメルマガで、オーダーシャツに関する質疑応答である。強調は例によって私。

 基本的には、全国どこでも、デパートの紳士服売り場や、街のテーラーでならシャツも作ってもらえるところが多いと思います。体によくフィットして、しかも長く使えますから長期的に見て値段も得で、しかも楽しい体験である可能性は高く、なおかつ日本に職人文化を残したいのなら、それは政治家や経済学者の課題ではなく、消費者個人個人がこのような店でオーダーするよりほかありません。
新「ガッキィファイター」第26号

 この記事に対して、私は以下の質問を投げかけた。
 私はシャツが好きなので、昨年1万円弱のオーダーを試みたりしました。あがって来たものは、確かにぴったりはしていましたが、それだけです。今最も着心地良く満足しているのは、セールで購入した吊るしのシャツ(*2)です。確かに袖丈等は長めですが、軽い着心地と、腕を動かした際のスムーズさは、下手なオーダーを遥かに越えています。結論としまして、オーダーもある面値段相応な部分があるのでは、と私は考えます。
 確かにオーダーは楽しい経験だと思います。ただ、吊るしを店で購入するのとは全く別のものではないかと思います。某イージーオーダーの店の方にスーツの直しを依頼した際に言われた言葉が、「一回目では着心地がいいのはできない。2、3着目からしっくりくると思いますよ。」です。勿論そのやり取りが楽しいのでやめられないところはありますが。
 後一点。長く使えます、と書いてありますが、シャツの耐久性に関しては、オーダーも吊るしもさほど差はないのではと考えます。実際ユニクロのシャツは、耐久性抜群です。日垣さんの購入ペースから想像するに、比較してへたるほど着ていないんじゃ無いかと思われるので。
それでは、失礼します。

 で、得られた回答がこれ。
 シャツを1着つくったくらいで、そういうことを言うのは、ちょっと早いんじゃないのかなあ。紳士のお洒落は、35歳を過ぎてから、ゆとりをもってやりましょう。わはは。
新「ガッキィファイター」第49号

 一着とは書いていなかったんだがな。当時の私はこのお答えに萎えて以後メールを出すことは無くなった。更に言うと、それ以前のメルマガでこのようなことも書かれていた。
 あのさ、7,000円も出せば作れるので、未体験の方はぜひ一度、ワイシャツをオーダーメードしてみてください。からだにシャツがぴったり合う、というのはとても快適で大切なことだと思います。その際、一着だけでもダブルカフにしてもらい、袖口を折り曲げてカフリンクスで留めてみては、いかがでしょう。
新「ガッキィファイター」第21号

 これを読んだ時、一度試せば分かるかのような表現と捉えたので敢えてメールを出したんだがな。

 やり取りの内容については一例なのでさておき、本題に添ったいくつかのポイントを示してみたい。

1)私のメールがメルマガに掲載されることについての承諾や案内文は一切無かった
2)両者のやり取りを全文伺い知ることが可能なのは私と発行者のみ
3)-a 非購読者が引用を行おうとしても著作権の壁に当たってしまう
3)-b 非購読者が引用を行う為には発行者にコンタクトをとる必要がある

 1)はまあ、こう云う意見に私は賛同しているのもあってまあ良いことにする。埋め草に使われるだろうな、とある程度覚悟もしていたし。しかしながら2)、3)は問題である。やり取りや議論を後ほど第三者が閲覧、検証しようと試みた際に、クローズドシステムであるが故の困難さが立ちはだかる。これは客観性という点で重大な欠陥である。3)は会員制有料メルマガが総会屋雑誌と嘯かれる所以でもある。今回の例は、たまたま私が正規購読者且つ質問者であったことより提示が可能となったわけだから。

 以上のことから、有料メルマガは議論ベースとしての適性は低いものと結論付ける。他の手段との比較はイントロで改めて述べる予定をしているが、本エントリではここまでに留めておく。


*1:私は彼のファンであるのだが、最近は色々とお茶目なことをやらかしている。公文書である議事録を有料メルマガで配信してみたり(どうでもいい)、大石英司氏と希薄な根拠でバトルしてみたり(継続中)、松沢呉一さんに噛み付いてあしらわれてみたり(必読)。お友達の勝Pの様に黙っておられるといいのになあ。どうせ口を開かれるのなら、私としては有料メルマガの読者数を逐次、正確に報告して頂きたかった。敢闘言—さらば偽善者たちで大本営発表を舌鋒鋭く批判されていた方だけに。ちぇ。
*2:ルイジ・ボレッリなるイタリアのシャツ。ただでさえ軽いシャツが羽のように軽く感じると云う衝撃的な体験をさせて頂いた。素晴らしいシャツである、特に値段が素晴らし過ぎ、ふざけんな。更に上質なシャツとして、アンナ・マトゥッツォと云うのがあるが、これは憧れで、軽くスーツが買えてしまうと云うある種の価格破壊。

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今日の「週刊!木村剛」は面白い

 やはりこうで頂かないと。

 最近、常連さんと馴れ合いな雰囲気が蔓延しているように感じて、少し遠ざかっていたのだが、今回のように白黒つけにかかるのは態度として微笑ましく思う。脊髄反射っぽいのとか各論が危なっかしいのはさておいて、賛否両論を覚悟したその態度に私はエールを送る。

マスコミも、ネットと同じく、ブログとも同様、玉石混交なのです。だとすれば、色々なニュースソースを読者が確保して、各個人がメディアリテラシーを持つしかない――私はそう思います。
その通りですわな。

 ただ、二つだけ申し上げたいことがある。木村氏のみならず、マスコミや自分にも起こりうることなので自戒の念を込めつつ。

 一つ目は、伝えたいことにいくら正当性があるからと云って、その根拠を適当なもので補強するのは気をつけた方が良いのではないか。それをすると、大本営発表となって、左や右の人を笑えなくなってしまうと共に、敵対勢力に攻撃の余地を与えてしまうので。やはりそこは文章の論理で組み立てて説得していくべきだと考える。特にブログは文章ベースである故に。今回の件は「ある意味で、確信犯」と述べられているので、当てはまらないような気がするが、他に目にされる方もあるので僭越ながら述べさせて頂いた。

 二つ目は、申し上げると云うよりはお願いになるのだが、この勢いでこの辺に対して、「論理的な」反応を展開して頂きたく。

 まあ、PVの多い(=影響力のある)ブログの中の人は品行方正を求められて大変なことだな、と思うわけだ。

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ブログにおける議論について(2)〜Aim and scope〜

 間隔が開いたが、本エントリでは序論に続き、目指すこと、そして今後のアウトラインを述べてみたい。

 何を目指してブログにおいて議論するか、ということだが、複数の人間間で建設的な議論を重ねることにより、互いの理解が進み、立場を超えた合意に辿り着くことを当面の目標としたい。逆に言えば、立場を超えた合意に辿り着く為の手段として、ブログベースに議論を進めていきたい、となる。そのためのインフラ整備の一環として本論を位置づけている。

 既にブロガーズ・マナーというものがあるじゃないか、との意見もあるだろう。確かにシンプル且つ強力であり、私もブログに文章を書く際には参考にしている。ただ、「最低限のルール」でもあるので、拡張の余地は十分にあり、そこに本論の存在意義もあると考える。

 現時点では、ブログが発展途上にあるのを差し引いたとしても、議論においてすら残念なことに、建設的からほど遠い感情論と感情論のやり取りがそこかしこで見受けられる。いくつもの理由が考えられるが、わくたまさんの書かれているように、

この自己実現というのは社会的欲求の基本ともいえるものであるから、排除する事は極めて難しい。そして同時にこの自己実現という動機が、歴史上の数々の偉人を突き動かしてきたことも間違いない事実だ。

だが、議論においてこの動機を優先しすぎると、論理を構築するという面倒なプロセスをすっ飛ばして、感情議論に突入してしまう。

というところが大きいと思われる。この点については、論理構築に慣れていくことで、少しはこの傾向が弱まっていくのではないかと、私は期待をしている。つまり自動車の運転のようにテクニックと基本知識を身に付けることで、目的地に辿り着くと云う議論自身に傾注出来うるであろう、というわけだ。

 無論有意義な議論も存在し、そこでは非常に興味深い知見が得られる。ブログでの議論ではないが、私の主旨に添う面が多々含まれる一文があるので参考に紹介する(via ネ タ の タ ネ by hizzz さん)。

それぞれの職業においてはプロフェッショナルである。彼/彼女らは、それぞれの生活や仕事の現場の文脈で培った経験や知識——いわゆるローカルノレッジ ——に基づいて、野菜の流通や農業栽培の素人である遺伝子組換えの専門家たちには想定できなかった問題を指摘したのであり、そこには専門家/素人の二分法を超えた、それぞれの分野のプロの間の異業種・異分野コミュニケーションが成り立ったのである。

 強調は私が行った。上記の出来事は或るセンターという限定された場所での話であるが、ブログ上では幾らでも(その気になれば)異業種・異分野コミュニケーションは可能である。私はこのような展開がブログ上で量的にも多く成立していくことを願っている。勿論ブログベースにおいては、その人がプロであるかどうか(あるいは年齢や性別等)という点は問題では無く、その人の書かれる文章の論理展開が中心となることは言うまでもない。
このような科学技術をめぐる人々のクリエィティヴな関係についての認識を、反対と推進双方のコミュニケーションの現場にいる人々が共有しているというのは、討論の結果がどうであれ、両者にとって、そして当の組換え技術にとてもプラスに働くに違いない。

 再び強調を行ったのは私。特に説明不要だと思うが、両者がプラスになる、という視座は常に頭に留めておきたい。ややもすれば熱くなって自分を押し付けがちになるのを防止する為に。痛い議論を防ぐ為に。

 このような例も適宜紹介しつつ、本論の結論に至る間に、私のみならず読まれた方にも何か有意義なことが存在することを願いつつ、文章を進めていきたい。


 続けて、現時点で私が描いている本論のアウトラインを述べておく。

Introduction
*これまでのネット上のツールとブログ
メルマガ/ML/BBS/ブログ。双方向性を指標にした俯瞰。

Main
*デファクトスタンダードとしてのブロガーズ・マナー
*議論ツールとしてのトラックバック
*1vs1、1vs多
*Case studies

Conclusion/Future aspect

 未だ脳内にあるのみで全く書いていないので変更及び追加等あるかも知れないが、その際は了承して頂くことを願う。

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