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ブログにおける議論について(2)〜Aim and scope〜

 間隔が開いたが、本エントリでは序論に続き、目指すこと、そして今後のアウトラインを述べてみたい。

 何を目指してブログにおいて議論するか、ということだが、複数の人間間で建設的な議論を重ねることにより、互いの理解が進み、立場を超えた合意に辿り着くことを当面の目標としたい。逆に言えば、立場を超えた合意に辿り着く為の手段として、ブログベースに議論を進めていきたい、となる。そのためのインフラ整備の一環として本論を位置づけている。

 既にブロガーズ・マナーというものがあるじゃないか、との意見もあるだろう。確かにシンプル且つ強力であり、私もブログに文章を書く際には参考にしている。ただ、「最低限のルール」でもあるので、拡張の余地は十分にあり、そこに本論の存在意義もあると考える。

 現時点では、ブログが発展途上にあるのを差し引いたとしても、議論においてすら残念なことに、建設的からほど遠い感情論と感情論のやり取りがそこかしこで見受けられる。いくつもの理由が考えられるが、わくたまさんの書かれているように、

この自己実現というのは社会的欲求の基本ともいえるものであるから、排除する事は極めて難しい。そして同時にこの自己実現という動機が、歴史上の数々の偉人を突き動かしてきたことも間違いない事実だ。

だが、議論においてこの動機を優先しすぎると、論理を構築するという面倒なプロセスをすっ飛ばして、感情議論に突入してしまう。

というところが大きいと思われる。この点については、論理構築に慣れていくことで、少しはこの傾向が弱まっていくのではないかと、私は期待をしている。つまり自動車の運転のようにテクニックと基本知識を身に付けることで、目的地に辿り着くと云う議論自身に傾注出来うるであろう、というわけだ。

 無論有意義な議論も存在し、そこでは非常に興味深い知見が得られる。ブログでの議論ではないが、私の主旨に添う面が多々含まれる一文があるので参考に紹介する(via ネ タ の タ ネ by hizzz さん)。

それぞれの職業においてはプロフェッショナルである。彼/彼女らは、それぞれの生活や仕事の現場の文脈で培った経験や知識——いわゆるローカルノレッジ ——に基づいて、野菜の流通や農業栽培の素人である遺伝子組換えの専門家たちには想定できなかった問題を指摘したのであり、そこには専門家/素人の二分法を超えた、それぞれの分野のプロの間の異業種・異分野コミュニケーションが成り立ったのである。

 強調は私が行った。上記の出来事は或るセンターという限定された場所での話であるが、ブログ上では幾らでも(その気になれば)異業種・異分野コミュニケーションは可能である。私はこのような展開がブログ上で量的にも多く成立していくことを願っている。勿論ブログベースにおいては、その人がプロであるかどうか(あるいは年齢や性別等)という点は問題では無く、その人の書かれる文章の論理展開が中心となることは言うまでもない。
このような科学技術をめぐる人々のクリエィティヴな関係についての認識を、反対と推進双方のコミュニケーションの現場にいる人々が共有しているというのは、討論の結果がどうであれ、両者にとって、そして当の組換え技術にとてもプラスに働くに違いない。

 再び強調を行ったのは私。特に説明不要だと思うが、両者がプラスになる、という視座は常に頭に留めておきたい。ややもすれば熱くなって自分を押し付けがちになるのを防止する為に。痛い議論を防ぐ為に。

 このような例も適宜紹介しつつ、本論の結論に至る間に、私のみならず読まれた方にも何か有意義なことが存在することを願いつつ、文章を進めていきたい。


 続けて、現時点で私が描いている本論のアウトラインを述べておく。

Introduction
*これまでのネット上のツールとブログ
メルマガ/ML/BBS/ブログ。双方向性を指標にした俯瞰。

Main
*デファクトスタンダードとしてのブロガーズ・マナー
*議論ツールとしてのトラックバック
*1vs1、1vs多
*Case studies

Conclusion/Future aspect

 未だ脳内にあるのみで全く書いていないので変更及び追加等あるかも知れないが、その際は了承して頂くことを願う。

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