少子化は本当に問題なのかと私は常々思うわけだ、いや私が30過ぎても独身で少子化に爽やかに貢献しているからと言うわけでは無く、決して。
とは言え、政府が問題にするからには何がしかの理由があるわけで、本来の狙いがそこにあるかどうかはさておいて。シンプルに思い付くのは政府のインカムの減少。これはただ人間を増やしただけで解決するものではない。これに関して、少子化に貢献するのみならず、ハイモラルの塊で究極のアンパイとして業界に君臨しておられる聖人君主(原文ママ)はその著作でこう書かれている。
言っておくが、いまハローワークに並んでいるような連中は、年間所得が390万円以下のヤツらばっかりであり、日本に税金を払う額よりも日本政府からサービスを受ける額のほうが多い
「日本社会の負債そのもの」である。
投資情報のカラクリ 第一刷 pp. 115
少子化を解消しても、負債を増やしたら何もならない、これは大前提。ならば増税だ、となるわけだがそれを白地にやると猛反発を喰らう、色んなところから。さておき、対策についていくつか考えてみる。
1)年間所得390万円以下の連中を減らす
2)年間所得390万円以上の連中を増やす
3)損益分岐点を390万円から下に下げる
1)への対策としては、はハイモラル聖人君主(ママ)の昨年の
エントリに書かれている内容が参考になると思われる。ならなくても知らん。
3)の方面の対策として、いいのを見つけたので記す。
つまり 「 貧 乏 人 は 死 ぬ ま で 働 け 」 ということですな (つД`)
に集約されると私が感じた
Dainさんのエントリに示される、給付年齢引き上げが確かに有効だと思うし、お国もその方向へしたいようだ。あと消費税に代表される間接税をあげる(多分消費税は最低20%まで上がる)のも実行するだろう。それでもデンマーク等よりはましらしい(
極東ブログ)。
で、本エントリは少子化絡みで、2)の可能性をもう少し考えてみたい。finalventさんが少しだけ触れられていたことにインスパイアされたのもあるので。その部分を以下に抜粋する。
私の考えでは、大雑把過ぎるのだが、少子化なんて問題はどうしようもないのだから、移民を受け入れる制度や社会のほうを論じるべきだ、なのだが、あまりこうした議論は受けがよくない。
辺境の地のブログである私は気にせず受けの良く無い話を展開する。前の
エントリ(α versionの表記を追加)でも移民でいいじゃん、と書いたが、あの
エントリでは上記の大前提がすっぽり抜け落ちていたorz。まあ、不法就労者を移民に認定するというのは今も同じだが、それだけではダメだろう。
もう少し考えるべくいろいろと検索したところ、tentyouさんのエントリで語られていた。そこでのコメントで、こう述べられている。
>課税最低限は二三百万円だから
これは現在の日本人に関してですよね(現在、認めらている日系人も含むのかな?)
つまり、「移民案」が普通になれば変わる可能性はあるし、普通になったら日本人も含めた賃金の低下はおそらく確実になるでしょうから、考察する事案になると予想されます。
これは3)の手法を適用すると言うことだろう。
私は2)の方策を提案したい。上記諸賢の意見に反対するわけでは無く、それらを補うものと捉えて頂きたいのだが、高収入の見込まれる職種を優先的に受け入れるというやり方だ。
具体的に何処かと言えば、ハイテク業界。tentyouさんのとこにも出て来た、結婚して子供をつくる、という視点に立った場合、周りの人間による阻害が最も少ない高収入業種(とりあえず390万over)だから。代表例としてIT分野。ハゲーBBは言うに及ばず、ほりえもんとキャンギャル、サイバー藤田と奥□恵など、他のエスタブリッシュメント職種に比べると、IT業界は結婚に繋がる交際の自由度が高い。まあ、結婚しなくても子供を残してくれればいいわけだが。最近は妊娠→結婚の流れだし。私もそういえば出生日が両親の入籍日より前になっていたが、時代を先取りしていたということか、天晴。
現時点では突拍子も無く思えるかも知れないが、実際ドイツではこのハードルに直面し、乗り越えたようで、クライン孝子さんがその経緯から考察されているので参考に。
その上で、どこを中心に受け入れるか、の問題が残るわけだが、それはまた先に。
10/9追記:通りすがりさんの指摘にあるように、1)と2)の方策は
「連中」の人口に占める割合を変える、
という意味で同じなのだが、取りうる対策が異なる、ということで今回は別項目にしておいた。