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日本人の精子に縄文系、弥生系があるらしいが

 はっはーん。ステキに謎な記事。
読売新聞より。

 日本人男性の精子濃度には季節変動があり、遺伝情報を担うDNA(デオキシリボ核酸)の特徴から2月以降に濃くなるタイプと7月ごろから濃くなるタイプに大別されることが、徳島大学大学院医科学教育部の中堀豊教授、聖マリアンナ医大の岩本晃明教授らの研究でわかった。

 どこに発表したのかを書きたまえ。学術雑誌なのか、学会発表なのか等。

 Y染色体のDNAは大部分が父から子にそのまま伝わり、DNAが祖先を探る手がかりとなるとされる。

 この一文で全て台無しじゃ、特に強調部分。頭大丈夫か。激しく疲れたが、なんとか読み取ってみる。
父親はXY、母親はXXでそれぞれからひとつづつ受け継ぐから、子供は息子ならXY、娘ならXXとなる()。だから、この時、父親からY染色体が伝わるのは必ず息子。そのことから、Y染色体は遥か祖先の父親(父系)へ遡っていくことが出来ると。この時、原則染色体は欠損などの大きな変異が起きず全体が伝わると考える。
*変異だが、ゼロと考えるのではなく、小さな変異が代を重ねるごとに少しずつ蓄積していくと捉える。その変異などを指標に人種間の隔たりを示すわけだ。その隔たりをDNA構造の違い、と次で述べているみたい。
 中堀教授によれば、このDNA構造の違いから、日本人男性は、2万年以上前、アジア大陸から日本に移住してきた「縄文系」と、3000年前から朝鮮半島経由などで渡来した「弥生系」に大別できるという。

 この記事の文面だと、二人の教授が""だと思われる可能性が強いと思われ。日本人の起源についてならそうかも知れないが。
PubMedという医学・生物学学術論文検索サービスで軽くサーチしたところ、この二人の先生は、そこそこしっかりした研究論文に携わっておられます(今でも)、念のため。

 読売新聞は科学部に医学・生物学関連の人材は居らんのか。
 
 疲れたので以上。

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