« August 2004 | Main | October 2004 »

[書評以前] フィラメント〜漆原友紀作品集〜

 あわい(間)の——

そう枕詞をつけて呼んでみたくなる蟲師で名高い漆原友紀の作品集である。

 そこでは、移ろうものと変わらぬものの話が静かに流れていく。生命と鉱物、少年の成長、そして人の生と死。変わり続ける私達と私達の側に居てくれて変わらぬもの、との共鳴がそこにある。どちらかがどちらかに対して押し付けたりすることは無く。
 これは現在アフタヌーンで連載中の蟲師にも引き継がれ、

それぞれが ただ あるがままに
と囁かれている。こちらは、最新刊が来月後半にでるので、その際に。

 絵柄は、今の方が好みだが、こちらも作風に馴染んでいて、悪く無い。

 収録されているどの作品も味わい深いが、最後に一つだけ。青年と、従兄弟の少年の話より。家庭の事情で塞ぎ込む少年のそばに青年が向かう。そこでの会話は読んで頂くとして、その背景で流れる詩がある。

かつて
世界がぼくたちの

知り得る限りが
全てだった頃——

世界は
自分の王国だった

自分には
どうしようもない事や

決して叶わない事が
ある事を
思い知ったのは
いつ頃だったか

それでも
歩き出したんだ

そう思わせてくれる
大好きな人達がいた

君にもそれが
いるように——

大丈夫

世界が肥大で
目がくらんだ時は


僕らがちゃんと
そばにいるよ

雪の冠〜white kingdom〜


 そして少年は立ち上がり、再び歩き始める。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

寝る前に

セミビキニいいよ、セミビキニ
コメント復活希望。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

日本人の精子に縄文系、弥生系があるらしいが

 はっはーん。ステキに謎な記事。
読売新聞より。

 日本人男性の精子濃度には季節変動があり、遺伝情報を担うDNA(デオキシリボ核酸)の特徴から2月以降に濃くなるタイプと7月ごろから濃くなるタイプに大別されることが、徳島大学大学院医科学教育部の中堀豊教授、聖マリアンナ医大の岩本晃明教授らの研究でわかった。

 どこに発表したのかを書きたまえ。学術雑誌なのか、学会発表なのか等。

 Y染色体のDNAは大部分が父から子にそのまま伝わり、DNAが祖先を探る手がかりとなるとされる。

 この一文で全て台無しじゃ、特に強調部分。頭大丈夫か。激しく疲れたが、なんとか読み取ってみる。
父親はXY、母親はXXでそれぞれからひとつづつ受け継ぐから、子供は息子ならXY、娘ならXXとなる()。だから、この時、父親からY染色体が伝わるのは必ず息子。そのことから、Y染色体は遥か祖先の父親(父系)へ遡っていくことが出来ると。この時、原則染色体は欠損などの大きな変異が起きず全体が伝わると考える。
*変異だが、ゼロと考えるのではなく、小さな変異が代を重ねるごとに少しずつ蓄積していくと捉える。その変異などを指標に人種間の隔たりを示すわけだ。その隔たりをDNA構造の違い、と次で述べているみたい。
 中堀教授によれば、このDNA構造の違いから、日本人男性は、2万年以上前、アジア大陸から日本に移住してきた「縄文系」と、3000年前から朝鮮半島経由などで渡来した「弥生系」に大別できるという。

 この記事の文面だと、二人の教授が""だと思われる可能性が強いと思われ。日本人の起源についてならそうかも知れないが。
PubMedという医学・生物学学術論文検索サービスで軽くサーチしたところ、この二人の先生は、そこそこしっかりした研究論文に携わっておられます(今でも)、念のため。

 読売新聞は科学部に医学・生物学関連の人材は居らんのか。
 
 疲れたので以上。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

良心回路の再構築に向けて

 このエントリをあげた後、文科省より反論が出た。いやあ、またこれがツッコミがいのあることで。

指導要領に問題ないと反論 天文知識崩壊で文科省
(共同通信)

天文知識:「地動説は中学で教える」文科省次官が反論
(毎日新聞)

 今回は毎日の記事に添っていく。
 定例会見で質問に答えた。御手洗次官は「小学校では観察を通して太陽の動きを学ばせ、中学校では自転、公転を体系的に教える。理解できない段階で単なる知識として教えることが良いことか」と述べた。

単なる知識が後で繋がることもあるんだが。って言うか、その時初めて『解る』んだと思う。
 一方、「教師の指導力の問題になるが、授業の中で、(太陽と地球と)どっちが回っているのかという話になることは容易に想像できる。家庭や社会でも、会話の中で大人が教えることは十分可能だ」と、教師の工夫や家庭での教育も求めた。

いや、それは全くその通りなんだけどさ。立場的に言っていいのかね。

 と、前フリはここまでにしてこの記事関連で興味を引かれた(激しく受けた)エントリーを紹介する。徒然なる数学の日々をやっておられるnight_in_tunisiaさんの天動説
 同じ題材で私と全く違うアプローチ。全面賛同するわけではないが、素晴らしい、楽し過ぎる。また一歩、ブログの深みへはまってしまいます。少し引用。

つまり、僕が言いたいのは、初等教育の問題を投げかけようとした記事を書いている記者の科学的素養のようなものの方が心配になってしまった、ということ。中学や高校の教科書に書いてあることが「正しい」とそのまま受け入れてしまって、自分の頭の中で批判的に検証できずに大人になってしまった人の方が心配。

 記者はあんなものでしょう。検証とか、時間ばかりかかってしんどいし。彼らは一応プロのジャーナリストのはずだが。いいのかそれで。

 そのジャーナリストの有り様について考えるための鋭い考察が、マーケットの馬車馬さんの所にある。真実を追えないジャーナリストで馬車馬さん曰く、

だから、マスメディアの記事は分かりやすくなければならない。更に突っ込んで書けば、マスメディアの記事で重要なのは読者に「分かった気になってもらう」「その問題を理解したという満足感を味わってもらう」ことであって、真実を追求することではない。真実を追求すればそれだけ記事は読みにくくなり、読者は離れてしまうからだ。

 確かに。つまり、上の流れに当てはめるならば、記者は科学的素養が有る無しに関わらず、マスメディアの有り様を優先させるため、あのような記事の書き方になってしまう、のかな。

 まあ、自分を棚に上げて箱に入れて封印した上で言うと、記者さん達の科学的素養については実際期待できないようなところがあって、検証ができないのみならず、知識(というより理解)もあやふやに感じることがある、英文和訳は達者そうだが。メモに認めたのだが、ヘラルドの記事を訳しただけで記事になっているのがある。いいのかそれで。突き合わせてないのでどこまで一緒か言えないが、せめて引用元は示せよ、読売新聞。契約しているのかもしれないが。

 最後に。義務教育こそ、プロのジャーナリストの方法論を適用すべきだと考える。試しに、馬車馬さんの上記エントリで、以下の置き換えをして読んでみて頂きたい。




ジャーナリスト教師
素人子供
読者生徒

物は試し、と云うことで。

| | Comments (4) | TrackBack (1)

いまさらな話だが

 NHK反日の*ウワサ*のある方紅白にご招待しようとして振られたとか。やーいやーい。会長禿ー。

 話は変わって、ウエスギさんのエントリを目にして以来が坂崎にしか見えない私。韓流ブームとかのせいか、本屋にまだ冬ソナのポスターが貼ってあるわけで。

 あの、見つめ合う相手の人、私には竹下景子さんに見えてしまうんですけど。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

自らの反省を込めた物言い

 過去の自分の行状を鑑みて、今後気をつけよう、そう宣言しておく意味合いに寄せて書く。

 人様のブログに寄せるコメントが冗長だったり低質だったりするのは如何なものかと。いや、お気に入りの人気ブログの2か所で、そう思われる状況になっているからである。どことはここには書かないが。確かに誤解を招かぬよう、と思ったりしていると長くなってしまう人がいるのは理解できる。私がそうだから。
 質の悪いコメント、これは苦しい。すんません、以後気をつけます。

 ただ、そういうブログは管理人さんが一つ一つのコメントにかなり誠実に答えてくれる、というところに寄りかかっている側面が感じられる。だからってさ、甘え過ぎは良く無いよ。どれぐらいが長文か、とかの質問は勘弁して頂きたい。自分で考えろ。

 敢えて言おう、そう言う人は自分のブログを持てと。無料の所も良さげなのあるし、TB打てばいいじゃない。ある種返事を聞きたいが故にコメントに長文を書くのだろうが、答える側は一人だから、ある点で飽和するんだよ、数が多いと。おもんばかれ。>私含む

 全くコメントするな、と言っているわけではないのであしからず。私は今後も適宜コメントを書かせて頂くだろうから。

 上記のブログが、今のまま行くかどうかは当然私には分からないが、有名化によりコメントの量の増加(概ね質の低下も随伴するようだが)したところは概ね二つのパターンに落ち着く。

1)コメントを閉じ、トラックバックのみにする。
2)コメントに一つ一つ答えるのを止め、原則放置。TBは以前通り。

逍遥して見回したところ、1)のパターンが多いようだが。

 私の所は辺境故に今後とも同じようにやっていく。コメントを閉じることは無い。はじめに書いた様に、加害者になるのを気遣うのみ。


10/6追記:ほとぼりも冷めたと思い、伏せていたブログ名を明らかにする。想像の付く人も多かったと思うが、上記ブログは、悪徳不動産屋の独り言極東ブログである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

さらに"fueled"?

 悪徳さんのところが盛り上がっている、っつうか半ば火事場。山は過ぎたようだが。コメントしようとしたが、頭の回転のトロイ所のある私は激しく出遅れ。

 ラッキーなことに一時敵前逃亡中wらしいので、その間に。コメント欄に書き込むと、私が後で禿しく忘れ去るので、こちらで書いてTBさせて頂くことにする。最新のエントリで整理されているのでそこへ。

 まずお茶くみのメタファについて。
誰が入れるかには全く興味が無いんですけど。人に頼む程では無いことなので、大概自分で。強いて言うなら男女問わず上手に入れられる人。性別の区別無く下手っぴは嫌いです。二十歳過ぎて下手さを愛情で繕うのは不可。

 さて本題。当然同じ考えな訳は無いんで。

一、家事や育児は、共稼ぎであっても、基本的に妻(母親)の仕事と考える。

ここが違う。私は家事においてはどちらかがイニシアチブを取るべきだとは思うが、どちらがそれらの『主人』を務めるかは各家庭において決めることかと。例えばサイバラが言っていた、
稼ぎの多い方が主人じゃ。
もありかと。その分決断する機会とそれにまつわる責任はついて回るが。
育児は状況がまた違うかも知れない。出来るならば父親と母親が揃って、それぞれの役割を務める方が望ましい面があるようにも思えるので。非嫡出子として出生した私の現時点での把握としては保留としておきたい。
一、妻は家事や育児を「夫が当然に負担すべきもの」と考えてはならない。
一、夫は家事や育児を「妻だけがやれば良いもの」などと考えてはならない。
一、その上で、妻が忙しかったり体調が悪い時などは、夫は当たり前に手伝い、
   妻も当たり前に感謝すべきである。
一、夫婦とも賢くあって、国やマスコミの論調に安易に乗るべきではない。

ここら辺は家事や育児を担当する側、と読み替えたなら同意できる。

 更に付け加えるなら、どちらがイニシアチブを取るかは、リアルタイムに変化するんじゃないかな、と思うんだな。この状況においては私、でも次の状況ではあなた、という具合に。それを決める時に一方的ではなく、二人の総意として擦り合わせていければ、と考える。

 平等、というのは有り得ないと思う。違いのある二人なんだから。公平、正直良く分からない。で、私が何を目標にしているかというと、対等、な関係。

 ぶっちゃけ目標であって、現実には多々甘えてしまうわけなんだが。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

良心回路がどうにかなってる私は。

 こんな記事を読んでもあまり問題に感じないんですけど。

 大体八月にDSPACEの方で載ってた記事を何で今さら、と思ったら、ああ天文学会で発表されるのね。
 小学生の4割が「太陽が地球を回ってる」と思ったっていいじゃん。半数以上は正解したんだし。塾の講師をやってた時もそんな感じだったさ(但し中学生)。多分その4割は今後困ることも無いだろうし。

 調査に携わったのは教師や研究者ら。グループによると、今の小学校の教科書では内容が厳選され、地球が丸いことや自転・公転していることをあまり教えていないという。
(朝日新聞)

 厳選というより無茶なダイエットといった趣だ。それでなぜ半数が正解しているのかの方が疑問だと思うのだが。そこらの事情に関するヒントは、DSPACEの方にある。こちらは前後状況も述べられている。
 これは子ども達だけの話しではないのです。大人を対象にしたあるアンケートでも同様の結果が得られている。科学技術力は世界第二位というのに、大人の一般的な科学的知識が先進国で最下位というのはちと恥ずかしい。
(DSPACE)

 要するに一般的な科学的知識のフォローを入れられない親がかなり居ると云うことか。それは現在の教育ではなくて、十数年以上前の教育に遡るんだが。問題は根が深いねえ(棒読み)。
 私としては親にアンケートをやらせてみたい。家に持ち帰らせて、次の日に回収とかで十分だから。親の年齢とか収入とかとの相関を見ると公表できなくなるかもだが。若しやるならば、加えて親の茶髪率とかドンキの利用率とその時間帯とかも是非一緒に。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

[書評以前]『投資情報のカラクリ』

 大人の事情で増刷時には内容が若干変わるということで買って来た。噂通りステキな臭い付き。

 内容に入る前に。

 私は以前競馬をやっていたのだが(現在休止中)、予想屋の存在が興味深いものだった。誰でも感じることだと思うが、確実に儲かるのなら、自分で買うだろうと。概ね確実ではないと云うことだが、仮に必勝のセオリーをその予想屋が持っていたとして、それを全て教えることは有り得ない。ギャンブルや投資は、当たりに放り込む奴が増えると自分の配当が下がるものだから。
 だから信用できる予想屋がいるとしたら、自分が実際に儲けている上、そのセオリーと云うかノウハウと云うかを概略(若しくは部分)しか話さない人間だ。

 で、この本。結論から言えばそういう意味で信用できる。まえがきとあとがきで概略の概略を述べ、本編で具体例をあげつらう。恐らくこれは基本のキ、なのだろう。後は我々次第ということか。Blogに親しんでいるものなら文体も慣れており、吹き出すこともしばしば。実際買う前に立ち読みしていて何度か吹いたわさ。

 具体的な内容は読んで頂くとして、グラフとそのコメントも秀逸。お陰で余白が多くスカスカだと言う声もあるが、さっさと読めるので良い。休日に読めば一日で読み終わるだろう。前述の理由により電車内で読むのはお薦めしない。ビールを飲みながらも悪くは無いが、同じく前述の理由により交互に行うことを薦める。ビール以外の酒を飲みながら読むことは大日本ビール党準党員である私には推奨できない。


 この本やBlogを眺めていて感じることがある。うまく云えないが隊長は闇を見てしまった人だろうなと。それは恐らく望んだわけではなく、才気故に視えてしまったのだろうが。その時折見せる透き通った眼差しにそう思う。故にこんな言葉も出るのだろう。

こんなくだらない人生でも、やはり世間はたまに面白い。
仕事をすること、人生を楽しむこと、つまり生きていくことそのものに意義がある。
まえがきより

 あんたは高杉晋作か。泣きかけたぞホントに。こちとら最近目から汗が出やすくなっているんだから。


 最後に阿呆なことを吠えて締めよう。
隊長よ、21世紀のケインズになってくれと。資質は備えているはずだ。

 ケインズはこの程度しか知らないんだけどね。

投資情報のカラクリ

追記:9/21、メモの方にバイオベンチャー関連でなぜダメなのかの理由を少し。気が向けば御覧下さいな。


| | Comments (0) | TrackBack (1)

行ってみたいね

 Blogタイトルからも触れねばなるまい。

「月への階段」が現れる街(DSPACE)

 西オーストラリア州北部キンバリー地方にあるブルーム(Broom)という所で見られるらしい。


 干潮時に水平線すれすれに満月が現れると、その光が干潟の海に反射し、金色に輝く階段が海から月へとのびているように見えるとか。

 うぉー。目の当たりにすると、素晴らしかろうな。今はAll About Japanの写真で納得しておこう。写真でも十分吸い込まれそうだが。

 ふむふむ、ベストシーズンが3月から10月か。
覚えておこう、いつか訪れる為に。


 一人で逝くと補陀洛渡海になりかねないので二人を希望。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

少しごてごてと。

 本ウェブログもエントリが溜まって来たりしたので、いかんともしがたいさんの記事を元に(というかコピペ)して検索窓を追加。更にレファラとしてを設置。
少し前に入れたBlogPeopleと合わせて、賑やかになってしまった。

 9月20日 追記
 アレ過ぎる引用はコメントアウトした。著作権云々もあるしな。はい、チキンな私デス。
リンクが死んだ時の為にコメントアウトと云う形を取ったのを理解して頂ければこれ幸い。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

CCCD陣営が折れた件について

 めでたい。

エイベックス:CCCDの採用を弾力化へ、ソニーミュージックも追従の方向(毎日新聞)

 ふーん、一定の成果があったんで発展的解消ですか、素晴らしいですね(棒読み)。何より爽快な気分だ、これを機にCDもどきが消え去ってくれると思うと、感慨深い。CCCDはもともとオレンジブックで策定した規格をあっさり破って涼しい顔をしていただけにね。まあマカーは以前からCCCDを無視して読み込めていたが、私の近所のMacはどれもRやRWの読み込みが悪くてのお。どっちが追随したのか知らんが策定側のタイマー屋も止めるそうで。iPodが売れたおかげだな。

デジタル時代における新しい音楽の楽しみ方を考慮していくことが使命だ

 ほう、使命か、はっはっはっは。大人の公式発表はこうでなくてはいけない。

 これで売り上げが戻るとは思えないけどね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

[マカーに]Camino[お薦め]

 Caminoいいよ、Camino。私の一押しブラウザでございます。

 9/21 追記:デフォルトブラウザとして使い続けているが、全く不具合が無いと云うわけではない。今の不具合として、Command+Hが今ひとつ。あとブックマークバーに置いたフォルダの中身をスクロールさせると、表示が荒れることがある点。
ちなみに私の使用環境は、iBook(Dual USB)500 MHz、320 MB、OSX 10.2.8

 マカーの私はIEの表示がおかしくなったのを機に、Safariに完全移行した(Mozilla、OmniWeb、Opera経由)んだが、ココログの使用に際して問題が。記事作成の画面にリンクボタン等が現れない。ココログヘルプによるとSafariの仕様で不可だと。ふざけんな。
 仕方ないのでぐーぐる先生で調べると、ネスケだとオッケーらしい。早速インスコ。リンクボタンは使えるが重い。Mozillaも考えたんだが、以前入れていた時は速度に問題があったのでパス。記事作成専用アプリに。
 FireFox入れよかな、とサイトを眺めているとCaminoなるものが。0.8だがとりあえず入れてみる。
おお、Safariより体感的に速い。ブックマークの移行も最初の起動時に無条件に読み込んであとからはターミナルを使うとかではないのもよろし。極めて自然にマイデフォルトブラウザに。
 ええ、Mozillaに準ずるJavaScriptを使っている性か、ココログもリンクボタンがちゃんと機能する。快適快適。
数日間つかってトラブルは特に無し。

 方針として無闇に機能を追加しないというのにも好感が持てる。

 そんなCaminoの日本語サイトはこちら

注:Caminoは現在、テクノロジープレビュー版につき動作保証等はされてません。使われる方は上記サイトの規約を良く読まれた上インストールされることを薦めます。

追記
 ココログへ別件でコメント書き込みの問い合わせをしたら、このように返事される始末。

 一時的なサーバー負荷の可能性も考えられますが、ご利用の端末が「Macintosh」であるため、動作保証をしておらず原因を特定することが難しい状況です。
 大変恐れ入りますが下記環境でのご利用をご検討いただければ幸いです。
【ココログヘルプ】
http://help.cocolog-nifty.com/help/cat581451/index.html
・[ 推奨環境について教えてほしい ]をクリック
<現在の推奨環境>
 Windows Internet Explorer 6以上
 Windows Netscape Navigator 7.0以上
【ココログヘルプ】
http://help.cocolog-nifty.com/
・[Safariでの動作について]をクリック
 また、上記推奨環境で症状が頻発する場合には、再度詳細をご連絡いただけますと幸いです。

 買い替えろと言うのかココログ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

お前達笑わせようとしてるだろ

その1
 [プロ野球]「ファン裏切る“億万長者”のスト」9月18日付・読売社説(1)

まずは上記リンクを読んで頂きたい。明確な立場に基づく言説に感動するはずだから。

 プロ野球の選手会は「スト決行」を決めた。プロ野球史上、初めての事態だ。試合を楽しみにしていたファンへの裏切り行為である。

ファンへの、だけ?
 選手会は、最後まで近鉄の存続にこだわった。だが、これはそもそも球団の経営事項に関することである。実現が難しいとみると、今度は新規球団の来季からの参入に固執した。

今さらそこにこだわるのもどうかとは思うが、経営事項に関することは異議を申し立てるな、と言うことか?
 中立的立場にいたコミッショナーが、最終局面で出した調停案も、結果的に選手会に踏みにじられた。コミッショナーは「ストに入れば球団がさらに疲弊し、解散、倒産に至ることもあり得る」と警告していた。

そんな体力の無い球団は遅かれ早かれ潰れるのでは。
 今後、ストの違法性が議論されることになるだろう。試合の中止で経営側は相当の損失を被る。経営側も、当然賠償請求を検討している。

違法なわけか。俺はよく分からないが、この疑問に関するコメントをモナぽ氏のところで見つけたので以下にコピペ(コピペのコピペになるんだが)。
坂井
「(谷沢をさえぎって)言わせてください。『身を賭して』というときれいですけれど、あのかたはねえ、『選手会というものは大体、本当の労働組合として認定されていない、おかしいんだ...ましてやそこがやるストなんてのは違法なんだ。違法ストライキをやろうとしているんだから、当然経営者の皆さんは損害請求の権利はあるんですよ』ということを、マル秘文書で12球団にですね、密かに教育していますよ。いいですか。マル秘文書で教えてるんです。つまり、『強気で交渉しなさい』とそそのかしてるんです。」

あのー、マル秘文書のことは公共の電波で言わない方がよろしいかと思うんだが。
 入場料収入や放映権料など、球団側の被る損失は数十億円という試算もある。球場周辺の交通機関や店舗、旅行会社の売り上げなどにも影響するはずだ。

本社説が読売であると言うのが感慨を深める。
放映権料
放映権料
放映権料
放映権料


その2
週間金曜日韓国のオイタに触れない件

たまたま図書館に転がっていたので閲覧。まず9/3日号を見る。米軍ヘリ墜落事故が特集されている。時系列的に無いのは当然。中国電力の原発に関しての記事が載っていることは記憶。
9/10日号を手に取る。ブッシュ特集。まあ妥当、としておこう。スクープとして、「浜岡原発コンクリートの偽造書類発見」とある。いや、それどころじゃないし。
編集に間に合わなかったのかな、と思いきや、ロシア・学校人質占拠事件の記事「チェチェン人が本当に真犯人なのか」が記載されている。をい。おまえらはなぜ触れない。
反核を題目に揚げておいてそれは無いだろう。予想どおりではあるが。

広島や長崎の市長を含め、反核・反原発を謳う方々のコメントが殆ど見られないのはギャグとしか言い様が無い。あのイラクに行かれた3バカ勇気ある3人はどんなコメントをしたのかしらん。

彼らに取って重要なのは反米であって、親しくしている国のことに関しては核実験であろうと受け入れる、というカラーを明確にしたのはステキ過ぎる。


で、本日の結論。
これらの件に関わっている人たちは大の大人なんだからさ、もう少し先を見越した言行をしてくれないかと思うわけだ。利害はあるだろうが、公式見解というものがあるだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

鹿が増えて困っているらしい

増えたんだったら、食べればいいじゃない。

美味いんだし。

シカ食害、23都府県で森林破壊6600ヘクタール(読売新聞)

もみじは獣肉の中では臭みも少なく、受け入れられやすいって。以前食べた刺身はとても旨かった。
私は大好きだ。






ところでクジラも増えているはずなんだがなあ。クジラ好きとしてはそっちも是非。
それと、ニホンカモシカが増え過ぎと言う話も以前あったが、そっちはどうなったんだ?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

もしもし(BSE関連記事について)

 BSEに関連した牛肉の安全性に関して、国の食品安全委員会のプリオン専門調査会が中間報告書をまとめたそうだ。それについての記事が毎日から出ている。
一読しての感想。
ちゃんと勉強しろバカ
 Massie池田の全頭検査の正しい知識BSE騒動の本質ぐらいは目を通してから記事を書かれるのがよろしいかと。

 実際の記事から抜粋してコメントさせてもらう。
記者の目:BSE中間報告 小島正美(生活家庭部)(毎日新聞)


 国の食品安全委員会のプリオン専門調査会(座長・吉川泰弘東京大教授)が、生後20カ月以下の牛をBSE(牛海綿状脳症)検査から外すことを容認する中間報告書をまとめた。これを受けて厚生労働省と農水省は、検査体制を見直して米国産牛肉の輸入再開の条件を探ることになるが、調査会でのやりとりを聞いていて、肝心なリスク評価の議論が少なかった気がする。

ほう、由々しきことですな。中間報告書がweb上で発表(pdfファイル)されてますが、読まれましたか?

 リスクとは健康被害が生じる確率のことで、食品安全委員会は昨年7月、食品に含まれる有害な物質が人の健康に及ぼすリスクを評価する機関としてスタートした。BSE問題でいえば、日本人が牛肉を食べて、BSEに感染するリスクがどの程度かを評価することだ。このリスクの考え方でいくと、毒性の強いものでも、人が摂取する確率が極めて少なくゼロに近ければ、リスクはごく小さいことになる。

 マテ。
筆者のいうリスクの考え方はロシアンルーレットなんですか?
 リスクの大小を知りたい私としては、▽全頭検査▽調査を外す月齢を20カ月以下▽24カ月以下▽30カ月以下▽検査なし、に分けた場合、人への感染リスクにどれだけの差が出るかを数字で示すことが大事だと考える。しかし、「20カ月以下でも感染が見つかるかどうか」に議論が集中し、肝心の点を知ることはできなかった。

 いや、だからなぜ特定危険部位(SRM)除去をその中に含めない。
リスクの評価には食肉処理場で危険部位がどの程度確実に除去されているかの検証も必要になるが、この議論も少なかった。

 日本生活協同組合連合会(東京)など消費者団体から「解体時に脳にワイヤを入れる作業が日本の食肉処理場では行われているが、脳組織が血液に混じる恐れはないか。そうした作業によるリスクがどれくらいかの評価も十分に行われていない」などの指摘が出てくるのはもっともなことだ。


 中間報告書3-3-2-3 SRM除去によるリスク低減、を読んだかね。
 調査会の議論の中で、脳に一定量以上たまらない限り検査をしても異常プリオンが検出されないBSE検査の限界がわかった点は前進だと思うが、今でも全頭検査神話は生きている気がする。私が取材で訪れたある食肉処理場の担当者が「たとえ危険部位のとりこぼしがあっても、全頭検査をしているから大丈夫」と言ったのには驚いた。

 BSE検査の限界などはなからわかっとるわい。この筆者が今まで知らなかったとすればただの勉強不足。全頭検査神話を煽り立てたのはどこの誰だと小一時間(ry
 危険か危険でないかの結論を急ぎがちな日本だからこそ、一般の人にもわかりやすいリスク評価報告書が必要だ。米国政府がハーバード大学の専門機関にリスク評価を委託したように、日本も一度、リスク評価を専門にしている外部機関に依頼してみてはどうか。

 なぜ食品安全委員会の報告書ではダメなのか理解に苦しむ。ハーバード大の報告書は読みやすかったのか?そうした提案の前に、私は本記事の筆者に対して中間報告書の再読(読んでますよね?)、そして池田氏の前掲記事を読まれることを強く勧める。

 それでも心配で仕方の無い人へ。
牛肉は食うな。私は適度に食べます。テールとかは避けるだろうが。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

みんな本当にモテたいの?

港区赤坂四畳半社長さんのエントリーで"理系の男はなぜモテないのか"が静かなブームになっている(気がする)。
9月10日03時10分時点で61TB。関連して某誌 の取材まできたようだ。もはやプチ電車男状態と逝っても良い気が。
いまや女性も巻き込んでさらに蔓延中。

ざらざらとTB先を眺めているとある傾向が。

ああ、それで私はモテないんだ、で終わり。え、終わりなの?

これは問題解決能力の高い理系としては妙である。モテない、という認識の原因究明はなされていても、モテない、と言う問題は解決していないのだから。

ということは、認識の原因が分からないことこそが彼ら/彼女ら問題であった、と考えるのが納得しうるひとつの説明だ。

つまり、自称モテない(本当の所はわからない)方々は、自分の現状認識をしたかったと。
otz。とか言いつつも、その現状に満足している様に見受けられる。
ひとつの根拠として、改善を提案しているエントリーである"冴えない男が美女を口説き落とす戦略を探る"に対してはTBが1つしかなされていない。
モテたい、と行動を起こすなら、その方法論の妥当性の如何に関わらず、こちらにも多くのTBが入るはず。

別の理由として、
1.実はエセ理系だ
2.Blogのネタとして妥当なので取り上げた
など人の悪い理由が浮かんでしまったが、それは無いだろう(棒読み)。




モテなくていいじゃん、一人に出会えれば、と私など思うのだが。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

在りて変らず

Premier ne puis, second ne daigne, Mouton suis.
Nathaniel de Rothschild, 1855.

Premier je suis, second je fus, Mouton ne change.

Philippe de Rothschild. 1973.

Ch. Mouton Rothschild vineyards

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ワイン会に逝ってきた。

つらかった。収穫はあったが。

飲んだ酒


Alsace riesling, Paul Buecher
Alsace gewruztraminer, F. E. Trimbach
Tavel, Domaine Perrin
Tavel, Ch. de Segries
Cote du Rhone rouge Prieure St-Julien, cave des vignerons de Chusclan
Cote du Rhone village Les Armes de France, Jean-Paul et Cecile Selles
Sherry manzanilla La Goya, Delgado Zureta
Sherry amontillado, Federico Paternina S. A.

食べた料理

広東風叉焼
白油鶏の葱風味ソース
ホタテの七味ソース
胡瓜の甘酢生姜添え
穴子のアスパラ捲き揚げ
水烏賊と野菜の炒め
黒蜜入り古老肉


中華が食えてワインも飲める、との誘いに二つ返事でついていく私。

「中華料理とヨーロッパワイン」セミナーだそうで。

何も考えず始まる。
想像以上に最初のレクチャーが長い。どうも一般向けでなく、業者向けのセミナーに紛れ込んでしまったようだ。全ての組み合わせを試せ、等と無茶なことを言う。ソムリエに従い、順番に匂いをかいで、粘度をみて、スワリングして、味わって、次へ移る、を8回繰り返す。うう。料理の量も厳しく、空腹で逝った私は危険な状態に。ちびちび舐める様にテイスティングして、終盤。ソムリエがまた饒舌に。原価率が19%とか聞いていいのか、と逝った話へ突入して、ワインがビール等に比べ、売り込み方次第で収益を上げうる、但しボルドー、ブルゴーニュ以外で、と言うセールストークで締め。

感想。
ソムリエはベストの組み合わせがきっとある、と言っていたが、これらの酒の最高の相手は中華料理では無いと思いました。アモンティリャードは紹興酒っぽくて無難だったが。
タヴェルが飲めたのも個人的には収穫。アルザスの2種類も香りが中々。

飲んだことの無い酒ばっかりだったのでもっとゆっくり飲みたかったです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

今頃か。ニヤニヤ。

近鉄合併反対のデモがあったようだが。

勝手に合併したらあかん 大阪のファンら千人デモ(共同通信)

地域密着型の市民球団創設を目指し、大阪府内の自営業者らがつくった「大阪の未来を考える会」(遠藤敬代表)が呼び掛け、同会によると最終的に約1300人が参加。

70万人分の署名も集まったそうで。
まあ、署名もデモもタダやしな。

頑張っとくんなはれ。生暖かく応援させてもらいまっさ。

ほな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

韓国がウラン濃縮をしていた件について

ふざけるな。
90%の濃縮度とはどういうことだ。
有罪確定だ。


落ち着く為にいろんな所をヲチしてたら、1回だけではなく3回濃縮してるって明らかになるし。

何といってもテレビと新聞の腰の引けた対応。とても笑えず。
だからマスゴミっていわれんだよ。
BBCとかNYTとかの至極全うな対応を見ているだろうになあ。何故結果としてのアウトプットがあのようにステキ変換されてしまうのか。気が滅入る。

まあ、色々な組織や団体のカラーが明らかになった点では試金石として意味があったと云うか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« August 2004 | Main | October 2004 »