箱船のフリーズドライ?
少し前、'Frozen Ark' (凍結した箱船)と銘打たれたプロジェクトがイギリスから発せられた。
絶滅に瀕する生物を組織やDNAとして凍結保存しておくそうだ。実際今回のは塩基配列収集がメインで、クローンはおまけだろう。クローンを謳っておくと予算等何かと都合がいいんで。生物群ではなく種にフォーカスしていることもそのためじゃないか。
確かにその地の生態系を丸ごとフリーズすることは不可能なので現実的な方策として妥当だろう。日本にもオファーを出したらしいが。遺伝子バンクの解析結果に関する権利は、一部を解析した国が持つことにすれば良いんじゃないか。公的機関にはMTA(Material transfer agreement)付き無償配布と言うことで。
元ネタであろうBBCの記事はこう結んで終わっている。
"I think Noah would be proud of this project," said Sir Crispin. "We are doing rather better than he ever thought he could."
日本も是非やって頂きたい。強く望む。
白地な機械テストにアレな予算をつぎ込むより、遥かに有意義だと思う。百年の計なので見返りを期待すると痛い目に逢うだろうが。
長い目で見れば、聖櫃になるかも知れないし。
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